初めての一人暮らし 賃貸・部屋探しのコツと注意点は?
この記事の目次
一人暮らしを始めることが決まったものの、「どんな条件で部屋探しをしていいかわからない」「不動産屋で何を伝えればよいか分からない」「一人暮らしの家賃はいくらがちょうどよい?」「敷金?礼金って何??」など疑問だらけで立ち止まっていませんか。
そんな実家を初めて出る方のために、一人暮らしの部屋探しの方法をイチから解説します。慣れない部屋探しも1ステップずつ行っていけば、難しいことはありませんよ!
- 更新日
- 2024年7月8日
一人暮らしの部屋探しは1〜2カ月前からスタート!
特に、引越しシーズンに当たる2〜4月に一人暮らしを始める方は、不動産屋が混雑する前に、なるべく早く部屋探しを始めた方が無難。最悪の場合、出遅れたせいで良い物件がほとんど残っていなかった……なんて事態にもなりかねません。
一人暮らしの部屋探しは、だいたい次のような流れになっています。各プロセスにかかる時間は個人差があるので、自分がどこに時間をかけたいか考えて、部屋探しを始める日を計算してみてくださいね。
- 住みたい部屋の条件を絞る
- 不動産屋に行く
- 部屋の内見をする
- 申し込みと契約をする
一人暮らしの部屋探し1)条件を絞る
家賃を決める
一人暮らしの家賃は、手取り月収の30%以内が理想とされています。この額を超えてしまうと、生活が苦しくなるため、オーバーしないように部屋探しをしましょう。また、アパート・マンションによっては、共用部の清掃・エレベーターのメンテナンスなどの費用を居住者が負担する「管理費」や、駐車(駐輪)場代、町内会費が加算されるので、必ず物件情報で確認を!
仕送りを送ってもらう学生の方は、事前にご両親に相談することも忘れないでくださいね。
家賃の目安について詳しく知りたい方は、こちらもおすすめです!
住みたいエリアを決める
通勤・通学に無理のない距離にあるエリアに絞ります。一般的に、急行の停車する駅、複数路線のある駅、人気の街がある駅、ターミナル駅まで近い駅は家賃が高くなる傾向なので、家賃を抑えたいなら、避けた方が◎
気になるエリアがあったら、Googleのストリートビューでチェックしてみるとイメージがわきますよ。
立地条件を絞る
一人暮らしをしたいエリアが絞れたら、どのような立地の部屋に住みたいかイメージして、さらに条件を具体的にしてください。次の立地にまつわる質問に答えると、立地の条件が絞れ、一人暮らしの部屋探しがスムーズに進みますよ!
- 駅まで何分程度なら歩ける?
- 近所にコンビニ・スーパー・ドラッグストアは必要?
- 部屋の近くに繁華街・商店街があるとうれしい?
- 運動やリラックスができる公園・自然エリアはいる?
- 治安の良さは優先度が高い?
- 物件の近くに幹線道路や線路があっても気にしない?
物件の間取り・設備の条件を絞る
一人暮らしに適した広さは20〜25平方メートルが多いと言われています。「部屋は広ければ広いほどよい」と思われるかもしれませんが、広すぎると掃除に時間がかかったり、室温調整の電気代がかかったりなどデメリットも少なくありません。
また、一人暮らしの間取りで一般的なのは、居室とキッチンが同じ空間にある「1R(ワンルーム)」、居室とキッチンが別れている「1K」、居室とダイニング・キッチンのある部屋「1DK」の3種類です。寝たりくつろいだりする場所と、食事する場所を分けたいという方は、ワンルームを部屋探しの条件から外しましょう。
次の部屋の間取り・設備にまつわる質問にも答えて、さらに条件を絞りましょう。自分がどんな一人暮らしをしたいか、想像しながら回答してみてくださいね。
- 新築・築浅の部屋がいい?
- 何階の部屋に住みたい?
- 部屋の広さは?
- 日当たりは重視する?
- フローリングにこだわらず、和室でも気にしない?
- クローゼット・押入れ・靴箱など収納スペースは広い方がよい?
- キッチンは一口コンロでも不自由ない?
- 風呂・トイレ・洗面台は別がよい?3点ユニットバスでも気にしない?
- 独立洗面台は必要?
- 洗濯機は外置きでもよい?
- 部屋にエアコンは絶対必要?
- 部屋でペットを飼う予定はある?
- 宅配ボックスは使う?
- ベランダはいる?
- オートロック・モニター付きインターホンなど防犯設備の充実さは気にする?
- デザイナーズ物件などおしゃれな内装に憧れる?
初めての一人暮らしで防犯面に不安を感じている女性は、「2階以上」を条件に入れて部屋探しするのもおすすめ。周辺環境によりますが、1階は2階以上の部屋に比べて覗きや下着泥棒などの防犯面での心配が少ないためです。また、「男性が入居できない一人暮らしの女性専用賃貸物件」を狙って部屋探しするのも検討してみてはいかが。
部屋探しは「妥協できる条件」を決めるのも大事!
不動産サイトで「新築で駅から徒歩1分のデザイナーズ物件がいい!」など、自分の好きな条件ばかり入れて検索したら、該当の部屋が少なかったり、予算額を超えた家賃の部屋ばかり出てきませんでしたか?一人暮らしの部屋探しでは、条件に優先順位をつけ、妥協できることを決めるのも大事。例えば「部屋は狭くてもいいけど、築浅で水まわりの設備がきれいな条件は譲れない」のように考えると、縛りが少なくなり、条件にマッチした物件の数も増えますよ!
一人暮らしの部屋探し2)不動産屋に行く
不動産屋を見つける
一人暮らしの部屋探しを成功させるためには、不動産屋選びも大事。
不動産屋には、「大手の不動産屋」と「地元に密着した不動産屋」があります。前者は、物件数が豊富だったり、お得なキャンペーン・サービスが充実していたりなどのメリットが挙げられるでしょう。後者は、独自の大家さんとの人脈があるため大手にはない掘り出し物件を見つけられる可能性があります。それぞれの特徴を理解して、使い分けてください。デザイナー物件だけ取り扱ったり、シェアハウスに強みがあったり、専門性の高い不動産屋を選んで部屋探しするのも手です。
また、一人暮らしの部屋探しを円滑に進めるなら、飛び込みで不動産屋に行くのではなく、事前予約をするのが正解。事前に条件等も伝えておくと、担当者があなたにぴったりの物件をリサーチしておいてくれるためです。
不動産屋で部屋探しをする
まず不動産屋に入店したら、あらかじめ整理しておいた一人暮らしの部屋の希望条件と入居希望日を担当者に伝えます。その後、担当者がピックアップした物件情報をチェックし、条件にマッチしたものがあれば、内見の申し込みをしましょう。
物件情報をチェックする際に気をつけたいのが、担当者とのコミュニケーションです。気に入らない条件の物件が出てきたからといって「何となく好きじゃない」と感覚的な返答をしてしまうと、担当者がほかの部屋を紹介しにくくなるのでNG。担当者があなたの希望に合うよう調整しながら物件情報を出せるよう、なぜその部屋が気に入らなかったのか、なるべく具体的に伝えてあげましょう。
一人暮らしの部屋探し前に知っておきたい!物件情報の読み方
初めて見る物件情報は、「敷金」や「保証金」など聞きなれない言葉がたくさん。一人暮らしの部屋探しを失敗しないためにも、次の用語は理解しておきましょう。
- 敷金
- 初期費用として支払うお金のひとつで、相場は家賃1カ月分。退去時のクリーニング・修繕にあてるだけでなく、家賃滞納時の担保の目的もあります。しっかり原状回復がされていて、家賃滞納もなければ、一部〜全額返還されることも。関西エリアでは、保証金と呼ばれています。
- 礼金
- 敷金と同じく初期費用のひとつで、相場は家賃1カ月分。お礼として大家に支払うお金のため、退去時に返還はされません。
- 管理費
- 廊下や階段、玄関、エレベーター、ゴミ捨て場など、マンション・アパートの共用部を清掃・修繕等のために毎月支払うお金。管理費の金額は物件によって異なります。
- 間取り
- 間取りとは部屋の配置のこと。一人暮らしの部屋の間取りは、1R(ワンルーム)や1K、1DKなどが一般的です。収納や寝るスペースに活用できる屋根裏部屋のある「ロフト付き物件」もポピュラー。
- 専有面積
- 玄関からクローゼット、浴室、キッチン、居室などの総面積。バルコニーなどは計算に入れません。一人暮らしの部屋の専有面積は20〜25平方メートルが一般的。また、単位が畳で表記されていることもあり、1畳は1.62平方メートルです。
- 階数
- 周辺環境によって異なりますが、一般的に2階以上の部屋は、1階に比べて防犯面に心配が少なく、虫も出にくいと言われています。1階はデメリットばかりでなく、家賃が割安に設定される傾向だったり、階段を上る面倒がなかったりとメリットもあります。また、一人暮らしの部屋探しをする際は、階数だけでなく部屋の位置も確認してください。例えば、近所からの騒音トラブルの心配を少なくしたいなら最上階の角部屋、逆に自分の生活音で近所に気を使いたくないなら1階の角部屋を選ぶと◎
- 建物種別・構造
- 一人暮らし向きの集合住宅はアパート、マンション、メゾネットなどが一般的です。また、木造や鉄骨造などの構造もチェック。ただし「木造だから防音性や耐火性が低い」などとは言い切れず、その物件の造りによるため、担当者に聞くのがよいでしょう。メゾネットは2フロア以上ある物件のことで、生活空間をしっかり分けたいという方におすすめ。
- 築年数
- 新築は築1年未満で入居のない物件を指し、築年数が古くなるほど家賃も安くなります。古くても住居スペースがフルリフォームされていたり、共用部がきれいに管理されていたりする物件も少なくないので、築年数だけで部屋の良し悪しを判断するのは避けてください。また、地震に不安を感じている方は、1981年6月1日以降に定められた「新耐震基準」の建物かどうか確認するのもお忘れなく。
- 方位
- 東西南北によって部屋の日当たりが異なります。それぞれ東は朝の日当たりが良好、西は午後の日当たりが良好、南は日中の日当たりが良好、北は日当たりが悪いのが特徴。一見すると北はデメリットだけに感じるかもしれませんが、夏が涼しいというメリットもありますよ。また、南向きの物件は人気ですが、日中に出かけることが多いなら部屋探しの希望条件から外しても。
物件情報だけで部屋を決めるのはNG!
物件情報だけではわからないこともあるため、内見をしないで契約するのは絶対にしないでください。例えば「南向きの部屋=方角は間違いないが、日当たりがよいとは限らないかも」「閑静な住宅街=夜道を歩くのが怖くなるほど人通りが少ないかも」「駅まで歩いて徒歩3分の距離=距離は正しいが、坂や信号が多くて時間通りにつかないかも」などのように、内見をしてみると物件情報と異なる点が見えてくる可能性もあるためです。
一人暮らしの部屋探し3)賃貸物件の内見をする
賃貸物件の内見について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考になりますよ。
内見時に持っていくもの
部屋の内見をする際は、次の4つのアイテムを持参してください。また、内見後すぐに申し込みをする可能性が高い場合は、身分証明書や印鑑なども持参するとよいでしょう。
- 物件情報
- 家賃や部屋の間取り図などが記された物件情報。
- 希望条件をリストアップしたメモ
- 事前に考えた部屋の希望条件をリストアップしたメモを持参しましょう。内見しながらチェックすると、物件ごとの比較がしやすくなりますよ。
- スマートフォン
- 物件情報には載っていない、部屋で気になった場所などを撮影するために使用。最寄駅から部屋まで何分で到着するかストップウォッチアプリを活用しても。
- メジャー
- 無理なくベッドを置けるか確認したり、搬入口の玄関扉のサイズを測ったりするのに使います。
- 筆記用具
- 気になった点や部屋のサイズをメモするために重宝。
内見時に居住スペースでチェックすること
居住スペースを内見するときは主に次の項目をチェックしてください。日当たりや清潔さなど、物件情報だけでは分からない部分を見落とさないのがコツです。また、有力候補の物件の場合は、昼だけでなく夜の時間帯も内見し、近所の生活音をチェックするのもおすすめ。不動産屋や大家、管理会社によっては、夜の内見を受け付けていない場合もあるので、確認しておきましょう。
- 玄関ドア・窓の鍵が防犯面で不安のないものか?
- 玄関は靴の脱ぎ履きがしやすいスペースが確保されているか?
- 部屋の広さは間取り図どおりか?
- 梁や柱などの凸凹はないか?
- クローゼットの扉や押し入の襖はスムーズに開閉できるか?
- コンセントは使いやすい位置にあるか?
- 窓のサッシに結露やカビは生えていないか?
- 部屋は臭くなく、汚れや傷もないか?
- キッチン・浴室・トイレなど水回りの設備は清潔か?
- キッチンは調理のしやすい広さを確保されているか?
- 外や隣・上下階の部屋から騒音は聞こえないか?
- スマートフォンの通信環境は問題ないか?
- 日当たりはよいか?
- 窓からの眺めはよいか?
- 外から簡単に覗かれないか?
- 洗濯物の干しやすいベランダか?
内見時に共用部でチェックすること
一人暮らし向きのマンション・アパートを見る際は、居住スペースだけでなく、共用部のチェックをするのも大事。マナーの悪い隣人がいないか、管理が行き届いているか、などを確認する目的で、次の部分をチェックしてください。
- 廊下やエントランススペースが清潔に保たれているか?
- 廊下や階段などの照明が切れていないか?
- 廊下に傘や自転車など隣人の私物が放置されていないか?
- 消化器など防災器具は適切な位置に配置されているか?
- ゴミ捨て場に指定日と異なるゴミが放置されていないか?
また、もし可能なら建物を外から見て隣人のベランダをチェックしてください。タバコの灰皿やゴミなどが放置されている場合は、少々マナーに難があると考えられます。
もし物件の1階にコンビニや飲食店がある場合は、洗濯物にニオイがつかないか、ゴミ捨て場は住居と店舗で別々になっているか、騒音がないか確認してください。
周辺環境のチェックをする
不動産屋の担当者と別れた後は、物件周辺を散策してみましょう。また、毎日利用する通学・通勤路も歩いてみて、次のことを確認しながら、エリアの雰囲気を掴んでみてください。
- 物件前の道路は騒音につながるほど交通量が多いか?
- 景観を損ねる近隣施設はないか?
- コンビニ・スーパー・ドラッグストアなどは近くにあるか?
- 病院・交番などは近くにあるか?
- 部屋から最寄り駅・バス停まで無理なく歩けるか?
- 駅までの道のりに坂や信号は多くないか?
- 最寄り駅は飲食店や商店など店舗が充実しているか?
- 駅前に駐輪場はあるか?
- 停車する電車・バスの本数は多いか?
- 最寄り駅から大学・会社のある駅まで乗り換えは大変ではないか?
また、有力候補の物件なら昼間だけでなく夜も周辺散策をしてみましょう。女性は「一人で歩いても怖くない夜道か?」「物件周辺や最寄り駅の治安は夜もよいか?」確認しておくと安心。最寄り駅・バス停と物件の間に緊急時逃げ込めるようなコンビニ・交番等の有無、防犯カメラ・街灯の数も重要です。
実録!一人暮らしの部屋探し体験談
ここまで、部屋探しの基本について紹介してきましたが、「他の人はどんな条件に絞って部屋を探したの?」と気になっている方も少なくないはず。そこで、一人暮らし経験者に部屋探しの話を聞いてきました! 部屋の希望条件を絞る参考にしてくださいね。
一人暮らしMさんの部屋探し体験談
譲れなかった部屋の希望条件 | 家賃70000円台 |
洋室 | |
風呂とトイレ別 | |
駅から徒歩5分以内 | |
好きな沿線にある街 | |
妥協した部屋の希望条件 | 1階の部屋 |
25平方メートル以下 | |
間取りがワンルーム | |
一口コンロのキッチン | |
押入れ収納 |
上の条件で入居を決めた部屋の基本情報は次の通りです。
- 家賃:73,000円
- 構造:木造アパート(築28年)
- 階数:1階/2階(角部屋)
- 間取り(専有面積):ワンルーム(21平方メートル)
- 主採光:南
- 最寄駅までの距離:徒歩4分
まずは好きな沿線の駅と家賃で物件数をかなり絞って部屋探しをスタートしました。暮らした際のイメージがまったくわかなかったので、和室・3点式ユニットバスの部屋も候補から除外。
見つけた部屋は、最寄駅までの距離が非常に近いだけでなく、徒歩1分圏内にスーパー・コンビニがあることに魅力を感じ、すぐ申し込みをしました。25平方メートル以下のワンルームですが、天井が高くて窓も2面あるため、狭さは感じませんね。入居後に後悔したのは、キッチンの設備。1口コンロでも十分調理ができると思いましたが、大誤算でした。パスタを茹でながらソースを作るなどといった同時調理ができないため、1品作るのにとても手間がかかり、自炊のモチベーションもダウン。押入れ内に湿気がたまりやすくてカビが発生しやすいことと、2階からの生活音が少し気になりますが、後悔するほどではありません。(Mさん)
一人暮らし向きの部屋には、1口コンロのキッチンがよく備え付けられています。Mさんのように少しでも自炊をしようという人は、条件から外して部屋探しをした方が無難と言えるでしょう。また、2階からの生活音が気になるということですが、時間帯を変えて内見をしたら回避できた可能性がありますよ。
一人暮らしIさんの部屋探し体験談
譲れなかった部屋の希望条件 | 駅から徒歩10分以内 |
ハウンジングメーカーの建てた築浅物件 | |
風呂とトイレ別 | |
寝室とキッチンが別空間にある間取り | |
日当たり良好 | |
妥協した部屋の希望条件 | 1階の部屋 |
クローゼットの大きさ | |
物干しスペースの広さ | |
玄関の広さ | |
オートロックなし |
上の条件で入居を決めた部屋の基本情報は次の通りです。
- 家賃:103,000円
- 構造:鉄骨造マンション(新築)
- 階数:1階/3階(角部屋)
- 間取り(専有面積):1DK(34.52平方メートル)
- 主採光:南西
- 最寄り駅までの距離:徒歩11分
まずは住み慣れたエリア、駅から徒歩10分程度の距離、築浅を条件にして、候補の物件を絞りました。大学生の頃はキッチンと居室が同じ空間にある部屋に住んでいたのですが、調理後のニオイの中寝るのが最後まで慣れなかったため、ワンルームも条件から除外。3点式ユニットバスも風呂とトイレが同じ空間にあるのが好ましくなかったので、部屋探しの条件から外しましたね。
特にこだわり条件として譲れなかったのが、「大手ハウジングメーカーが建てた物件」であること。旧居も大手ハウジングメーカーが建てた物件だったのですが、安心感はもちろん、キッチンから独立洗面台まで使い心地のよい設備が備え付けられていたため、8年間も住んでしまいました。そのため、大手住宅メーカーで新築のこの物件を見つけた際は、すぐに心を惹かれて……。また洗濯が大好きなので、朝と夕方に内見をして、日当たりも念入りにチェックしました。
1階でオートロックなしの物件でしたが、非常に治安のよいエリアのため、まったくデメリットに感じませんでしたね。入居前から玄関と物干しスペースの狭さは気になったものの、生活に支障が出るほどではなかったので妥協。唯一悩んだのは、クローゼットです。旧居が1畳サイズのウォークインクローゼットだったのに対し、新居のクローゼットは半分程度の大きさ……。それでも総合的に見るとよい物件だったため、引越し前に荷物を45Lサイズのゴミ袋10枚分も処分し、何とか納めて解決しました。(Iさん)
1つずつの条件を単純に良し悪しだけで判断すると、総合的に見るとよい物件を見落としてしまう恐れがあります。Iさんのように「1階でオートロックなしの物件ですが、非常に治安のよいエリアのため、まったくデメリットに感じませんでした」と総合評価するのは見習いたいポイント!
契約を済ませたら、一人暮らしの部屋探しは完了
内見でよい物件を見つけたら、他の入居希望者に先を越されないよう、なるべく早く申し込みをしましょう。契約の際、入居審査や連帯保証人を立てる必要があるので、事前準備もしてください。
初期費用を支払い、鍵の引き渡し日が決まったら、一人暮らしの部屋探しは完了。部屋は勉強や仕事で疲れた心身を癒やす場所でもあるため、こだわって探してくださいね!
また、一人暮らしを始めるためには、部屋探しの他にも役所・役場での手続きや引越し業者の手配、電気・ガスの契約など準備することがたくさんあります。準備し忘れると、生活に支障が出る場合もあるので、気をつけてください。
一人暮らしの準備について知りたい方は、こちらの記事もチェック!
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