燃料費調整額とは 上限撤廃している電力会社はどこ?

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一般的な電気料金プランには、燃料費調整額という項目が含まれています。燃料費調整額とは何か、なぜ請求されるのか、電力会社によって違うのか、といった疑問にお答えしましょう。
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- 更新日
- 2023年5月2日
おさえておきたいポイント!
- 燃料費調整額は、燃料価格の変動を電気料金に反映させる項目
- 燃料費調整単価は電力会社によって異なる
- 上限設定の有無も電力会社によって異なる
燃料費調整額とは

燃料費調整額とは「電気料金の算出項目のひとつ」
そもそも電気料金は複数の項目で算出されています。一般的な電気料金プランの算出方法は次の通りで、燃料費調整額もその項目のひとつ。
燃料費調整額は、発電に必要なLNG(液化天然ガス)など燃料の価格変動を電気料金に反映させるためのものです。必ず毎月変動し、燃料費が基準価格よりも低ければ電気料金から減算、高ければ加算されます。よく旅行をする方には、飛行機の燃油サーチャージに似た仕組みと説明すればわかりやすいかもしれませんね。
経済産業省資源エネルギー庁は、燃料費調整額を電気料金に含める目的を次のように説明しています。
燃料費調整制度は、事業者の効率化努力のおよばない燃料価格や為替レートの影響を外部化することにより、事業者の経営効率化の成果を明確にし、経済情勢の変化を出来る限り迅速に料金に反映させると同時に、事業者の経営環境の安定を図ることを目的とし、平成8年1月に導入されました。
「燃料費調整額のないプラン」も登場しています!

燃料費調整額は電力会社によって違う
燃料費調整額は、電力会社によって違います。 旧一般電気事業者の場合、最新の燃料費調整単価は月末に公式ホームページで発表します。気になる方は確認してみましょう。
旧一般電気事業者とは北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力を指します。
燃料費調整額の推移一覧
次の表は、東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)や関西電力など旧一般電気事業者の燃料費調整単価をまとめたものです。それぞれ燃料費調整額が違うことがわかるでしょう。
旧一般電気事業者 | 燃料費調整単価 | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023年7月分 | 2023年6月分 | 2023年5月分 | 2023年4月分 | 2023年3月分 | 2023年2月分 | 2023年1月分 | 2022年12月分 | 2022年11月分 | 2022年10月分 | 2022年9月分 | 2022年8月分 | 2022年7月分 | 2022年6月分 | 2022年5月分 | 2022年4月分 | 2022年3月分 | 2022年2月分 | 2022年1月分 | 2021年12月分 | 2021年11月分 | ||
北海道電力 | ▲9円41銭 | ▲8円64銭 | ▲3円34銭 | ▲3円34銭 | ▲3円34銭 | ▲3円34銭 | 3円66銭 | 3円66銭 | 3円66銭 | 3円66銭 | 3円66銭 | 3円66銭 | 3円23銭 | 1円93銭 | 1円56銭 | 1円40銭 | 1円16銭 | 0円63銭 | 0円06銭 | ▲0円28銭 | ▲0円59銭 | |
東北電力 | ▲10円01銭 | ▲8円87銭 | ▲3円53銭 | ▲3円53銭 | ▲3円53銭 | ▲3円53銭 | 3円47銭 | 3円47銭 | 3円47銭 | 3円47銭 | 3円47銭 | 3円47銭 | 3円47銭 | 3円47銭 | 3円36銭 | 3円05銭 | 2円67銭 | 1円83銭 | 0円82銭 | 0円31銭 | ▲0円11銭 | |
東京電力EP | ▲9円95銭 | ▲8円87銭 | ▲1円87銭 | ▲1円87銭 | ▲1円87銭 | ▲1円87銭 | 5円13銭 | 5円13銭 | 5円13銭 | 5円13銭 | 5円13銭 | 5円10銭 | 4円15銭 | 2円97銭 | 2円74銭 | 2円27銭 | 1円83銭 | 0円74銭 | ▲0円53銭 | ▲1円09銭 | ▲1円53銭 | |
中部電力ミライズ | ▲1円64銭 | ▲1円64銭 | ▲1円64銭 | ▲1円64銭 | ▲1円64銭 | ▲1円64銭 | 5円36銭 | 5円36銭 | 5円36銭 | 5円36銭 | 5円06銭 | 3円66銭 | 2円77銭 | 1円77銭 | 1円61銭 | 1円17銭 | 0円68銭 | ▲0円44銭 | ▲1円79銭 | ▲2円38銭 | ▲2円87銭 | |
北陸電力 | ▲9円34銭 | ▲8円53銭 | ▲5円23銭 | ▲5円23銭 | ▲5円23銭 | ▲5円23銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円77銭 | 1円47銭 | 1円14銭 | 0円87銭 | |
関西電力 | ~15kWh | ▲71円34銭 | ▲71円34銭 | ▲71円34銭 | ▲71円34銭 | ▲71円34銭 | ▲71円34銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 33円66銭 | 30円44銭 | 18円07銭 | 11円88銭 | 6円68銭 |
16kWh~ | ▲4円76銭 | ▲4円76銭 | ▲4円76銭 | ▲4円76銭 | ▲4円76銭 | ▲4円76銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円24銭 | 2円03銭 | 1円20銭 | 0円79銭 | 0円45銭 | |
中国電力 | ~15kWh | ▲150円69銭 | ▲134円73銭 | ▲57円16銭 | ▲57円16銭 | ▲57円16銭 | ▲57円16銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 47円84銭 | 37円90銭 | 23円92銭 | 15円82銭 | 8円83銭 |
16kWh~ | ▲10円04銭 | ▲8円98銭 | ▲3円81銭 | ▲3円81銭 | ▲3円81銭 | ▲3円81銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 3円19銭 | 2円52銭 | 1円59銭 | 1円05銭 | 0円59銭 | |
四国電力 | ~11kWh | ▲100円72銭 | ▲92円75銭 | ▲49円00銭 | ▲49円00銭 | ▲49円00銭 | ▲49円00銭 | 28円00銭 | 28円00銭 | 28円00銭 | 28円00銭 | 28円00銭 | 28円00銭 | 28円00銭 | 28円00銭 | 28円00銭 | 28円00銭 | 25円85銭 | 20円03銭 | 12円71銭 | 8円40銭 | 4円52銭 |
12kWh~ | ▲9円16銭 | ▲8円43銭 | ▲4円45銭 | ▲4円45銭 | ▲4円45銭 | ▲4円45銭 | 2円55銭 | 2円55銭 | 2円55銭 | 2円55銭 | 2円55銭 | 2円55銭 | 2円55銭 | 2円55銭 | 2円55銭 | 2円55銭 | 2円35銭 | 1円82銭 | 1円16銭 | 0円76銭 | 0円41銭 | |
九州電力 | ▲5円14銭 | ▲5円14銭 | ▲5円14銭 | ▲5円14銭 | ▲5円14銭 | ▲5円14銭 | 1円86銭 | 1円86銭 | 1円86銭 | 1円86銭 | 1円86銭 | 1円86銭 | 1円86銭 | 1円82銭 | 1円70銭 | 1円55銭 | 1円33銭 | 0円88銭 | 0円33銭 | 0円00銭 | ▲0円27銭 | |
沖縄電力 | ~10kWh | ▲140円37銭 | ▲95円64銭 | ▲30円22銭 | ▲30円22銭 | ▲30円22銭 | ▲30円22銭 | 39円78銭 | 39円78銭 | 39円78銭 | 39円78銭 | 39円78銭 | 39円78銭 | 39円78銭 | 39円78銭 | 39円78銭 | 39円78銭 | 37円25銭 | 29円04銭 | 19円57銭 | 13円26銭 | 7円89銭 |
11kWh~ | ▲14円04銭 | ▲9円57銭 | ▲3円02銭 | ▲3円02銭 | ▲3円02銭 | ▲3円02銭 | 3円98銭 | 3円98銭 | 3円98銭 | 3円98銭 | 3円98銭 | 3円98銭 | 3円98銭 | 3円98銭 | 3円98銭 | 3円98銭 | 3円73銭 | 2円91銭 | 1円96銭 | 1円33銭 | 0円79銭 |
上記表内の2023年6月分の燃料費調整単価は、6月1日以降使用分のものです。5月31日までの使用分は、北海道電力は-3円34銭/kWh、東北電力は-3円53銭/kWh、東京電力EPは-1円87銭/kWh、北陸電力は-5円23銭円/kWh、中国電力は15kWhまでが-57円16銭/kWh、16kWh以上が-3円81銭/kWh、四国電力は11kWhまでが-49円00銭/kWh、12kWh以上が-4円45銭/kWh、沖縄電力は10kWhまでが-30円22銭/kWh、11kWh以上が-3円02銭/kWhで計算されます。中部電力ミライズ、関西電力、九州電力は上記表内の単価で変更ありません。
ご覧の通り、燃料費調整単価は加算・減算されるため、月々の電気代への影響も少なくありません。
電気料金の値上げに関する詳しい情報はこちら。
高騰!電気料金が値上げされる理由を解説!月の電気代はどれくらい高くなる?
燃料費調整額の「上限」とは
燃料費調整額は燃料費によって加算・減算されますが、上限・下限設定があります。燃料費調整額の上限設定があるプランの場合、上限超過分は燃料費調整額に反映されません。詳しく解説していきましょう。
燃料費調整額の上限は電力会社・プランによって異なる
電気料金プランは、大きく2つにわけることができます。1つ目は「規制料金」という、電力自由化より前から提供されてきたもので、旧一般電気事業者の従量電灯プランなどが該当します。2つ目は「自由料金」という、電力自由化以降に生まれたもので、「規制料金以外」のプランが該当します。
「規制料金」については、消費者保護の観点から料金自体が法律で決められているだけでなく、燃料費調整単価の上限が設定されています。燃料費の高騰で上限に達した場合、それ以上は値上がりしなくなります。上限金額は電力会社によって違いますが、下限設定はありません。
「自由料金」については、「規制料金」と違って料金だけでなく上限設定の決まりがありません。そのため、旧一般電気事業者の自由料金のプランや新電力のプランは、上限設定をしているものもあれば、していないものもあります。
燃料費調整額の上限撤廃をした電力会社一覧
2022年、海外情勢の悪化や円安などが起こり、燃料の調達コストが上がり続け、同年9月時点で旧一般電気事業者10社すべての燃料費調整額が上限に達している状況です。そのため安定供給を目的として、自由料金のプランの燃料費調整額の上限撤廃を実施する電力会社が増えています。燃料費調整額の上限を撤廃している新電力・旧一般電気事業者を一覧にまとめました。
燃料費調整額の上限撤廃をした新電力一覧
燃料費調整額の上限撤廃を実施した新電力をご紹介します。対象プランについては、各電力会社のサイトを確認しましょう。
新電力 | 上限撤廃時期 |
---|---|
auエネルギー&ライフ(auでんき) | 2022年11月〜 |
ENEOSでんき(ENEOS株式会社) | 2022年11月〜 |
MCリテールエナジー(まちエネ) | 2022年4月〜 |
大阪ガス(大阪ガスの電気) | 2022年11月〜 |
J:COM(J:COM 電力) | 2022年11月〜 |
オカモト(0円でんき) | 2022年08月〜 |
SBパワー(ソフトバンクでんき) | 2022年11月〜 |
坊っちゃん電力 | 2022年7月〜 |
楽天エナジー(楽天でんき) | 2022年6月〜 |
Looop(Looopでんき) | 2022年3月〜 |
NTTドコモ(ドコモでんき) | 2023年1月~ |
東邦ガス(東邦ガスのでんき) | 2023年1月~ |
西部ガス | 2022年8月~ |
須賀川瓦斯 | 2022年12月~ |
エネアーク関東(エネアークでんき) | 2022年6月~ |
イワタニ関東(イワタニでんき) | 2022年7月~ |
イワタニ首都圏(イワタニでんき) | 2022年6月~ |
トドック電力 | 2022年9月~ |
水戸電力 | 2022年9月~ |
はりま電力 | 2022年10月~ |
みつばち電気 Powered by イーネットワークシステムズ(みつばち電気) | 2022年5月~ |
PinTでんき | 2023年5月〜 |
ユビニティー(親指でんき) | 2022年3月~ |
リスト内の電力会社は一例です。すべての燃料費調整額の上限撤廃を実施した新電力をリストアップしたものではありません。
燃料費調整額の上限撤廃をした旧一般電気事業者一覧
つづいて、燃料費調整額の上限撤廃を実施した、旧一般電気事業者の「自由料金」のプランをご紹介します。
電力会社 | プラン | 上限廃止月 |
---|---|---|
九州電力 | スマートファミリープラン スマートビジネスプラン 電化でナイト・セレクト 季時別電灯 時間帯別電灯 深夜電力A/B 第2深夜電力 ピークシフト電灯 高負荷率型電灯 低圧季時別電力 など | 2022年10月分〜 |
四国電力 | でんかeプラン でんかeマンションプラン 時間帯別eプラン ホリデーeプラン 季節別時間帯別電灯 時間帯別電灯 ピークシフト型時間帯別電灯 スマートeプラン[タイプL/L+/H/H+] 深夜電力(A/B) 第2深夜電力 | 2022年11月分〜 |
おトクeプラン スマイルAPプラン でんか引渡しプラン ビジネススタンダードプラン 低圧スタンダードプラン | 2023年5月分〜 | |
中部電力 | ポイントプラン おとくプラン とくとくプラン スマートライフプラン(朝とく・夜とく含む) スマートライフプランforスマート・エアーズ ビジとくプラン Eライフプラン(3時間帯別電灯) タイムプラン(時間帯別電灯) ピークシフト電灯 低圧季節別時間帯別電力 低圧高利用契約 低圧深夜電力A/B 第2深夜電力 わくわくホット(沸増型電気温水器契約) 融雪用電力 防霜用プラン など | 2022年12月分〜 |
東北電力 | よりそう+ファミリーバリュー よりそう+シーズン&タイム よりそう+ナイト8(時間帯別電灯A) よりそう+ナイト10(時間帯別電灯B) よりそう+ナイト12 よりそう+ナイトS(時間帯別電灯S) よりそう+ナイト&ホリデー よりそう+サマーセーブ(PS季節別時間帯別電灯) よりそう+eねっとバリュー 深夜電⼒A/B/C など | 2022年12月分〜 |
北海道電力 | エネとくポイントプラン エネとくS/M/Lプラン エネとくシーズンプラス エネとくスマートプラン eタイム3プラス エネとく動力プラン エネとくスノープラン Web・eプラス ドリーム8 ドリーム8エコ eタイム3 eタイム3[S/Mプラン] 低圧時間帯別電力 深夜電力A/B/C/D ホットタイム19/22 ホットタイム19/22エコ ホットタイム22ロング など | 2022年12月分~ |
独自の燃料費調整額を導入する電力会社も
一部の新電力では、独自の燃料費調整額(独自燃調)を導入している会社もあります。会社によって名称や算出方法が違いますが、「電源調達調整費」という名目で、単価などが日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格と連動しているケースが少なくありません。現在契約中または、これから契約する電力会社の電気料金の算出方法が気になる方は、約款を確認してみてください。
独自の燃料費調整額について知りたい方はこちら
電力会社による燃料費調整単価の算出項目の見直しについて
そもそも燃料費調整単価は、次のように算出されています。
- 燃料費調整単価=(月の平均燃料価格-基準燃料価格)×基準単価/1,000円
海外情勢などの影響で、一部の旧一般電気事業者は規制料金の値上げに加え、燃料費調整額に関する改定も申請中。前述の算出時の項目「基準燃料価格」「基準単価」に加え、月の平均燃料価格の上限も見直される予定です。
以下の表は、2022年11月に東北電力・北陸電力・中国電力・四国電力・沖縄電力、2023年1月に北海道電力・東京電力が申請した燃料費調整額の算出時の費用項目の改定前後の額をまとめたものです。申請中の内容のため、金額は変更される場合があります。また実施時期も未定。
電力会社 | 基準燃料価格 | 平均燃料価格の上限 | 基準単価 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
改定前 | 改定後 | 改定前 | 改定後 | 改定前 | 改定後 | |
北海道電力 | 37200円 | 88100円 | 55800円 | 132200円 | 19銭7厘 | 19銭7厘 |
東北電力 | 31400円 | 85400円 | 47100円 | 128100円 | 22銭1厘 | 22銭0厘 |
東京電力 | 44200円 | 94200円 | 66300円 | 141300円 | 23銭2厘 | 18銭3厘 |
北陸電力 | 21900円 | 79300円 | 32900円 | 119000円 | 16銭1厘 | 18銭6厘 |
中国電力 | 26000円 | 80300円 | 39000円 | 120500円 | 24銭5厘 | 21銭2厘 |
四国電力 | 26000円 | 80300円 | 39000円 | 120500円 | 17銭3厘 | 14銭1厘 |
沖縄電力 | 25100円 | 81800円 | 37700円 | 122700円 | 28銭1厘 | 24銭5厘 |
平均燃料価格の上限は、規制料金のみ適用。
東京電力を例に挙げて、月の平均燃料価格が120,000円になった場合で、改定前後でどの程度の差が出るか試算してみましょう。
- (66,300円-44,200円)×0.232円/1,000円=5.13円
燃料費調整単価の単位は銭単位。端数は四捨五入しています。
改訂前の場合、上限が66,300円と設定されているため、月の平均燃料価格が120,000円でも、平均燃料価格は66,300円で計上されます。
- (110,000円-94,200円)×0.232円/1,000円=5.99円
燃料費調整単価の単位は銭単位。端数は四捨五入しています。
改定後は、基準燃料価格が上がっているので、燃料費調整単価がプラスかマイナスに転じる分岐点は高くなっています。しかし月の平均燃料価格が120,000円くらいまで高騰した際は、改訂前よりも燃料費調整単価が高くなることがわかります。
燃料費調整額は電気料金を決める大事な項目
燃料費調整額は、電気料金を算定するためのひとつの項目であり、変動すれば月々の電気代に影響があることがわかりましたね。検針票やマイページなどでいくらかかっているか、一度確認してみると◎
電気代が気になっているなら、電力会社の見直しがおすすめです。電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などを入力するだけでぴったりの電力会社が見つけられます。お得なキャンペーンを実施している電力会社もあるので、チェックしてみてくださいね。
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