猫のためのエアコン、夏を快適に過ごすためにクーラー(冷房)はつけるべき?
この記事の目次
猫は比較的暑さに強いと言われていますが、夏はきちんと暑さ対策をしてあげないと、猫も熱中症にかかります。寒冷地域出身の種類の場合は、もともと暑さに弱い猫もいるので注意が必要です。
また猫は寒さに弱いため、部屋を冷やしすぎると体調を崩してしまう場合もあります。水をあまり飲まない、お気に入りの場所から動かないなど、猫によってさまざまな好みもあります。猫を飼っている方のために、猫のためのエアコンの使い方や、猫の特質に応じた暑さ対策をまとめました。
正しい知識で暑さ対策をして、厳しい夏の暑さから猫を守ってあげましょう。
- 更新日
- 2020年8月21日
猫にも夏の暑さ対策が必要です!
猫は犬に比べると暑さに強いと言われていますが、直射日光が当たるような暑い部屋の中で、水分が取れない状況にいれば、猫も熱中症にかかってしまうことがあります。
特に夏に猫だけで留守番させるときは、部屋の温度調整などの暑さ対策は必須です!
体温調整はできるけど、熱中症に気を付けて!
猫の汗腺は肉球にあって、人のように全身から発汗できず、摂取した水分を尿で排泄することで体温を下げています。トイレはまめに掃除をして清潔に保ち、いつでも気持ちよく排泄できるようにしておきましょう。
また、猫は涼しい場所に移動して体温をなるべく上げないように伸びて休んだり、体を舐めたりして、暑い環境に適応しながら過ごしています。外出時は、猫が自由に移動できるようにしておくことも大切です。
猫が熱中症にかかると、以下のような症状が現れます。
熱中症の症状
- 「ハァ、ハァ」とあえぐような呼吸をしている。
- 耳を触ると、いつもより熱い。(体温の上昇)
- 声をかけても、横になったまま呼吸が苦しそう。
- 意識がない。あっても目しか動かさない。
- 下痢をしている。失禁している。
猫は具合が悪い様子をあまり見せません。熱中症の症状を早く見つけてあげられるように、毎日の健康管理と観察を習慣づけましょう。
寒さに弱いので、クーラー病にも要注意!
人にとって少し暑いと感じるくらいの温度が、猫にとって快適な環境であるかもしれません。暑さに強い分寒さには弱いので、エアコンの設定温度を低くしすぎないように気を付けてあげましょう。またエアコンの風が直接猫にあたらないよう、風量や風向きを調整するようにします。
エアコンの冷房などで部屋を冷やしすぎたり、風が直接あたったりして体温が下がると、クーラー病にかかってしまう場合があります。クーラー病には以下のような症状があります。
- クシャミをする、大量の鼻水が頻繁にみられる。
- 咳をする。
- 下痢をする。
- 嘔吐する。
参照:猫もクーラー病にかかる?使用する時気をつけること|ねこちゃんホンポ
クーラー病にかかると、喘息や肺炎など呼吸器の病気になり悪化することもあるので、猫のためにエアコンを使うときは十分に気を付けましょう。
猫のためにできる、夏の暑さ対策は?
夏は気温が高いため、エアコンをつけずに部屋を閉め切っていると、熱がこもって暑くなってしまいます。
在宅中に限らず外出中も、エアコンをつけっぱなしにするなど、猫のために部屋を涼しく保つようにしてくださいね。
エアコンを使って部屋の温度を調整するほかにも、猫だけで留守番させるときに必要な暑さ対策を、いくつか紹介します。
エアコンをつけっぱなしで、部屋の温度を調整する
夏に部屋を閉め切ったままにしておくと、どんどん暑くなります。エアコンは自動運転でつけっぱなしにするのがおすすめです。
人の動きを感知する機能が付いているエアコンの場合は、人がいなくなると自動で電源がオフになってしまうことがあるので、機能をあらかじめ確認しておきましょう。またエアコンのリモコンを、猫が踏んだり遊んだりして消してしまわないように、リモコンの置き場所にも注意が必要です。
エアコンの冷房の効果的な使い方について、さらに詳しくは以下の記事で説明しています。
電力会社を切り替えて、エアコンの電気代を節約!
猫のためにエアコンの冷房をつけっぱなしでいると、夏の電気代が高くなります。なるべく電気代を節約して、気持ちよく暑さ対策をしてあげたいですよね。
エアコンをつけっぱなしにしていても電気代は節約できます。お住まいのエリアや毎月の電気使用量、電気を使用する時間帯など、ご家庭の電気の使い方に合った電力会社のプランに切り替えるだけで、今よりも電気代が安くできる可能性があります!
エネチェンジでは、さまざまな電力会社のプランを比較して、そのまま申し込みもできます。毎月の電気代や郵便番号など簡単な条件を入力するだけで、電気代がどのくらい節約できるのかもわかるので、ぜひ活用してみてくださいね。
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最安の電気料金プランを診断(無料)遮熱カーテンで直射日光を遮る
カーテンをしめると部屋が暗くなるのが気になるという方には、採光のよい遮熱レースのカーテンがおすすめです。窓からの直射日光を遮って部屋が暑くなるのを防ぐため、エアコンの設定温度を低くしすぎることなく、節電効果が期待できます。
参照:遮熱レースの定義と規格|日本インテリアファブリックス協会
扇風機・サーキュレーターなどで風通しをよくする
風通しをよくするためには、2カ所以上の窓を開ける方法が効果的ですが、外出中は窓が開けられない場合が多いので、小さな窓を1カ所開けて、換気扇・扇風機・サーキュレーターなどで、工夫をして換気しましょう。
扇風機・サーキュレーターを使う場合は、風を上向きにして冷たい空気を循環させると、部屋全体を効率よく涼しくできます。
サーキュレーターの効果的な使い方について、さらに詳しくは以下の記事で紹介しています。
常に水分補給ができる環境を整える
猫は少ない水分でも体が機能するようになっていると言われていますが、水分が少ないと尿が濃くなり、膀胱炎や結石など尿路系の病気にかかりやすくなります。また、体内の水分が減って脱水状態になると、熱中症にかかりやすくなります。
猫がいつでも新鮮な水が飲めるよう、1日に数回は水を取り替え器もきれいに洗いましょう。
あまり水を飲まない猫の場合は、餌をウェットタイプにしたり、ドライフードに水や肉の茹で汁などを加えるなど、食事から水分が取れるように工夫してみてください。参照:猫が水を飲まない!水の種類や食器を工夫して対策|アイペット損害保険
ひんやりグッズを活用する
猫にはお気に入りの場所があって、少し暑くても移動しないでその場所にいる習性があります。
お気に入りの場所が暑いときは、大理石や金属を使用したペットマットや小型クーラーなどのひんやりグッズを置いて、涼しい環境をつくってあげましょう。凍らせたペットボトルをタオルで包んで置いてあげるのもよいですね。
ブラッシングで冬毛を取り除く
春から夏にかけて、猫の抜け毛の量は増える傾向あります。ブラッシングで余計な毛を取り除いて、暑い夏に備えましょう。長毛種の猫なら毎日、短毛種なら2~3日に1回のブラッシングが目安です。
エアコンを嫌がる猫の場合は?
エアコンが苦手な猫なら、エアコンの風量や風向きを調整して部屋の温度を調整しながら、猫が自由に移動できるように部屋のドアを開けておきましょう。開けたドアには、ドアストッパーなどをして閉まらないようにしておくことも忘れないでくださいね。
また猫は涼しい場所を見つけるのが得意で、さまざまな場所に入り込んでいる場合があります。気づかずにドアなどを閉めてしまうと、猫が閉じ込められてしまう危険性があるので、外出前には猫の姿を確認するようにしましょう。
夏は暑さ対策をして、猫が過ごしやすい環境を作ってあげよう
夏は猫の暑さ対策のためにエアコンをつけっぱなしにして、部屋の温度を調整する方法がおすすめです。
ただし猫は暑さに強い反面寒さに弱く、エアコンが苦手な場合もあるので、留守番中は移動できるように部屋のドアを開けっ放しにしておくことも大切です。
また水をあまり飲まない、多少暑くてもお気に入りの場所にとどまるなど、さまざまな性格や習慣があります。猫に合わせた暑さ対策を行って、過ごしやすい環境づくりをしてあげたいですね。
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