こまめなオンオフは逆効果!夏のエアコン冷房、つけっぱなしの電気代と効果的な節電・節約方法

この記事の目次
電気代が気になる夏。少しでも節電につなげるべく「こまめに電源をオンオフ」「ずっと弱運転」でエアコンをつかっていませんか?実はその使い方、かえって電気代をあげているかも…。
エアコン冷房はつけっぱなしが節電になる?など、電気代節約につなげる、エアコン冷房の上手な使い方をご紹介します。
- 更新日
- 2022年6月6日
年間平均28,311円節約できます!
エネチェンジ電力比較診断の3人世帯を選択したシミュレーション結果で、電気代節約額1位に表示されたプランの年間節約額の平均値です。節約額はギフト券などの特典金額も含まれています(シミュレーション期間/2022年1月1日〜2022年12月31日)
2022年はより節電が求められる事態に!
経済産業省によると、コロナの影響による電力需要の増加やウクライナ情勢の悪化等による燃料の輸入の停止などにより、夏や冬の電力がひっ迫すると考えられています。2022年は電気料も高騰しているため、より節電が大切な1年になっていると言えるでしょう。
出典:2022年度の電力需給対策について|資源エネルギー庁昨年と比べてどれだけ電気代が上がっているのか、2021年3月と2022年3月の電気代平均額を比較すると以下のようになります。
- 2021年3月分
- 12,382円
- 2022年3月分
- 14,150円
比較してみると1年で1,768円も価格が上がっています。燃料費調整単価高騰によって電気代が高くなっている今、夏に暑くてもエアコンを使うのを躊躇してしまいますよね。
とはいえ、熱中症予防のためにも、上手にエアコンを活用したいもの。電気代を節約するためには、エアコンはどのように使えばよいのでしょう?
かえって逆効果!電気代が高まるエアコンの使い方

こまめなオンオフがどうしてダメなの?
エアコンは室温を下げて設定温度にするまでの間が一番電気代がかかるんです。だから、エアコンの温度が設定温度になったからといってスイッチオフしてしまうと、次にエアコンをつける時に再度エアコンが設定温度まで室温を下げなければなりませんよね。その分余計に電気代がかかってしまうということなんですよ。
最初から弱運転がダメな理由は?
では、最初から弱運転にするのがダメなのはどうしてでしょうか?
先程の説明で、エアコンは設定温度まで室温を下げる間が一番電気代がかかるということはわかりましたね。最初から弱運転で運転してしまうと設定温度になるまでの時間が長くなってしまい、その分電気代が高くなってしまうんですよ。
エアコン冷房の電気代を節約するには、自動運転でつけっぱなしが正解

エアコンの自動運転モードは、一気に設定温度まで室温を下げ、その後は微弱運転や送風運転で室内温度を保ちます。短時間で設定温度にするため、無駄な電気代がかからないようになっているんです。だから、こまめにオンオフをしないで自動運転でつけっぱなしにしておいたほうが電気代を節約できるんですよ。
とはいえ、エアコンはつけっぱなし、本当に電気代が節約できる?

エアコンはどんな場合もつけっぱなしにしたほうがよいというわけではない
2015年11月に、東京の一人暮らしの部屋(1K)を使って編集部でエアコン24時間つけっぱなし実験をしました。エアコンを24時間つけっぱなしにした場合と、必要なときだけつけた場合を比較してみたら、以下のような結果となりました。
- エアコンを必要なときだけつけた場合
- 887円
- エアコンを24時間つけっぱなしにした場合
- 1,482円
エアコンを24時間つけっぱなしにした場合のほうがエアコン代が高くなっていますね。エアコンを使う場合はどんな場合でもつけっぱなしがよい、というわけではないんですね。では、どんな時エアコンをつけっぱなしにしたほうが電気代が節約できるのでしょうか?
エアコンのつけっぱなしで電気代節約が期待できるのはこんな時
エアコンのつけっぱなしが効果的なのは以下のような場合です。
ちょっと買い物に出かける、子どもの送り迎えに行く、といったように日中30分くらい家をあける場合などは、つけっぱなしにしたほうが電気代を安く抑えられる場合が多いでしょう。
エアコンは室内温度を設定温度にするまでの間一番電気代がかかります。外気温と設定温度の差が大きいほど、エアコンを一度消してしまって再度つける時にかかる電気代は高くなります。だから、夏の暑い日中ほどエアコンをこまめにオンオフせず、つけっぱなしにしておいたほうが効果的に節約ができるということなんです。外気温があまり高くない場合や夜の場合は30分程度の外出でもオン・オフをしたほうが良い場合もありそうです。
使い方のほかに、エアコン冷房電気代を抑える節電テクニック
エアコンの使い方の他に効果的な電気代の節約方法をまとめました。
電力会社のプランを見直す

プランと言っても、基本料金が0円のプランや、日中の電気料金が安くなるプランなどさまざま。ご家庭にマッチしたプランに切り替えれば毎月の電気代の節約につながりますよ。国内最大級の電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、あなたにぴったりの電力会社・プランを比較できます。郵便番号などを入力するだけで節約額がわかるので、ぜひ試してみてくださいね。
電気とガスのセットプランを選ぶのも手!
最近は、電気とガスをセットにしたプランも多く登場しています。電気とガスを同じ会社に申し込むことによって、「セット割」が適用されたり、一度の手続きでお得な電気・ガスプランに切り替えられたりするのがうれしいポイント。
「エネチェンジ」では、お得な電気・ガスセットプランも厳選してご紹介しています。目安の節約額もわかるので、チェックしてみてくださいね。
古いエアコンを買い替える
古いエアコンを使っている場合、最新の省エネエアコンに買い換えることで電気代がお得になります。15年前のエアコンを買い換えた場合、年間2,781円〜26,406円の節約に、10年前のエアコンを買い換えた場合、年間945円〜15,768円の節約になるんですよ!
エアコンの買い替えによる節約額について、詳しくは以下の記事でご説明しています。
最新エアコンの特徴をメーカー別にご説明しています。
扇風機、サーキュレーターを併用する
エアコン運転中に扇風機やサーキュレーターを併用することで、ひと夏で1部屋3,000円もの節約効果が期待できます!
エアコンの風向きは水平に設定し、扇風機は首降りを可能なだけ上に向けて回しましょう。サーキュレーターは天井に向けて回します。
エアコンと扇風機のW使いのやり方や節約額の詳細については、以下の記事でご説明しています。
フィルター掃除をする
エアコンのフィルター掃除をすることでもエアコンの電気代は4%も節約が可能と言われています。フィルターは2週間に1回を目安に掃除しましょう。
エアコンのフィルター掃除方法は、以下の記事でご説明しています。
エアコン冷房は30分くらいの外出時はつけっぱなしのほうが電気代を節約できる!
いかがでしたか?エアコン冷房は、日中に30分くらい外出する場合などはつけっぱなしにしておいたほうが電気代が節約できることがわかりましたね。その他の効果的な節電方法も、覚えておくと役立ちますよ!
電気代が高くなる夏に向けて、電力会社のプランを見なおしておきましょう。エネチェンジ電力比較で、今すぐ簡単に自分にぴったりなプランがわかりますよ。
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