電気ケトルの電気代は?―電気ポット、やかんとの比較―

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コーヒーを淹れる、カップラーメンを作る、料理に使う……日々の生活でお湯を沸かすというアクションは欠かせないものになっている方も多いかもしれません。最近ではお湯を沸かす方法として電気ケトルが普及していますが、果たして電気代はどれくらいなのでしょうか。今回は、電気ケトルの電気代を計算し、電気ポットの電気代ややかんのガス代と比較してみようと思います。
このコラムでは、1kWhあたりの電気量料金を27円、1㎥あたりのガス代を171円として計算しています。
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電気ケトルの特徴と電気代

電気ケトルでお湯を1ℓ沸かした時の電気代は1回あたり3.38円となります。
電気ケトルの特徴
電気ケトルの特徴としては、次の点が挙げられます。
- 容量が小さい
- たいてい1ℓ以下の容量がほとんど。一人暮らしでそれほどお湯を沸かす必要のない人に向いています。
- 保温機能はない
- 電気ケトルには保温機能はありません。言い換えると、保温のために電力を消費する必要はないということです。電気ケトルで沸かしたお湯をどうしても保温したい場合は、サーモスのようなマグタイプ水筒を使うのも手でしょう。
では続いて、電気ポット、やかんの特徴も見ていきましょう。電気ケトルとどう違うのでしょうか?
電気ポットの電気代と特徴

電気代
次に、電気ポットでお湯を沸かす際の電気代を計算しましょう。保温機能がある電気ポットは、1日何度もお湯を使う場合に向いています。タイガーの「マイコン沸とう電動ポット CD-WU22」の1日あたりの消費電力量は、0.99kWh。1日使った場合の電気代は26.73円となります。
電気ケトルの電気代は「1回あたり」ですから混同されないようご注意ください。
電気ポットの特徴
電気ポットの特徴としては、以下のものが挙げられます。
- 容量が大きい
- 標準的なものでは2ℓ前後のものが多く、大きいものでは3ℓ、4ℓ以上のものもあります。家族でお湯を使う場合や、一気に多くのお湯を使う場合に向いています。容量が大きくなる分、消費する電力も多くなります。
- 保温機能がある
- 電気ポットには保温機能があります。保温にはもちろん電力を消費しますから、その分電気代がかかります。
- 温度調節機能や魔法瓶機能があるものもある
- 電気ポットの中には、80℃、90℃、95℃といった特定の温度で保温できるように調節する機能や、魔法瓶構造にすることで保温に電力を消費しないようにできる機能を持つものがあります。保温の際に温度を低く設定したり、魔法瓶機能に設定したりすれば、その分電気代が抑えられます。
やかんの特徴と電気代

やかんの特徴
やかんの特徴としては、以下のものが挙げられます。
- 容量はやかんによってさまざま
- やかんには、家庭向けの2ℓぐらいの大きいものから、ひとり向けの0.5ℓくらいの小さいものまで、多種多様の容量があります。大きいものを1つ買って大は小を兼ねる使い方もできます。
- 保温はできない
- これも言うまでもありません。私のおばあちゃんは、やかんで沸かしたお湯を大きめの魔法瓶に移して保温しています。
- ちなみに…
- 「やかん」を英語でなんと言うか、ご存知ですか?正解は「ケトル(kettle)」なんです。やかんを電化したから電気ケトル、故に特徴が似るのですね。
シチュエーション別!電気ケトルが最適な場合とは?
では、どのシチュエーションではどんな方法でお湯を沸かすのが良いのか、いくつかの例を用いて見ていきましょう。
カップラーメンを作る場合

- ①カップラーメンを何個作るか
- ②沸かしたお湯をカップラーメン以外に使うか
がキーポイントになります。
カップラーメンを1、2個だけ作るためにお湯を沸かす場合は、電気ケトルが最適です。
一方、カップラーメンを数人で何個も作る場合や、カップラーメンは1、2個だけでも一緒にお茶を淹れるのにお湯を使うといった場合は、やかんや電気ポットでお湯をまとめて沸かすほうがコストも手間もかかりません。
コーヒーを淹れる場合

- どれくらいの時間に何杯淹れるか
という点が重要です。
家族分や来客分など、一度に何杯も入れる場合でも、電気ケトルの容量で済むかもしれません。その場合は電気ケトルが最適です。
一方で、2杯目以降を時間を空けて淹れる場合も考えられます。その場合、精神論チックになってしまいますが、「その都度電気ケトルでお湯を沸かすのはちょっと面倒臭いなあ…」という場合は、電気ポットで沸かし保温しておいたり、やかんで沸かして魔法瓶に移すのが良いでしょう。
料理に使う場合

- お湯をどれくらい使うか
が鍵となってきます。
煮込み料理のようにお湯を多く使う場合、素直に最初から鍋などで沸かしてしまうのが良いでしょう。
一方で、
- 油揚げの油を抜く
- 鯖の味噌煮を作る前に鯖の生臭さを抜くために湯通しする
というような少量のお湯で済む場合、電気ケトルで沸かしてしまうのが最適です。
電気ケトルの電気代、まとめ
上に見てきたことをまとめると、このようになります。1人暮らしの方で「やかんは面倒だ!」という方は、電気ケトルがひとつあると便利かも!
- 1回あたり3.38円前後
- ①電気ポット…1日あたり約26.37円
- ②やかん…1回あたり2.22円前後
- ①カップラーメン…1、2個だけ作る場合
- ②コーヒー…時間を空けて淹れなおす必要がない、もしくはあっても面倒だと感じない場合
- ③料理…油揚げの油抜きや魚の下処理のように少量で済む場合
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