家計直撃!2018年の春は値上げラッシュ。電気代も値上がりするって本当?

家計直撃!2018年の春は値上げラッシュ。電気代も値上がりするって本当?
電力自由化ニュース

2018年に入り値上げが続いていますが、この春もさまざまなものが値上がりしてしまいます……!家計にはどのような影響があるのでしょうか?この記事では、気になる電気代・ガス代の値上げについて詳しく解説します!

この春は、さまざまなものが値上げするという報道がされています。
値上げするもののなかには、電気代とガス代も含まれているんです!報道によると、大手電力会社10社、大手ガス会社4社のみ電気代・ガス代が高くなるように感じますが、実は消費者全員が対象です。電気代・ガス代が値上がりしてしまう原因は?電気代を安くする方法はないの?など、詳しく解説しています。

この春、値上がりするものはこちら!

2018年の春から値上がりとなるものは、電気代・ガス代をはじめ、食料品(納豆、米菓、ヨーグルト、コーヒー、ワイン)や日用品(ティッシュ、トイレットペーパー)、一部のたばこ、牛丼、業務用ビールなどが含まれ、一部ですが医療費や介護サービス自己負担、保険、税金なども値上がりすると言われています。

一気にさまざまなものの価格が上がり、生活が以前よりちょっと苦しくなりそう……!こまめに節約をして、上手に切り抜けたいところです。

なかでも、毎日の生活に欠かせない、電気とガスのながりに驚かれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。なぜ値上がりするのか、どのくらい値上がりするのかを、くわしく解説していきます。

今回の電気代・ガス代値上がりの原因は?対象はほぼ全員

電気代・ガス代が値上がりしてしまうのはなぜでしょうか。

電気代の値上げ理由は?
火力発電の燃料となる原油やLNG(液化天然ガス)の価格上昇による、「燃料費調整額」の値上げ
毎月わたしたちのもとに請求されてくる電気代には、「燃料費調整額」が含まれています。「燃料費調整額」というのは、飛行機の燃油サーチャージのようなもので、電力会社が買い付ける燃料の輸入価格が変動することによって、毎月価格が変動します。2018年3月〜2018年5月の貿易統計に基づいた平均燃料価格をみると、3カ月間で7.2%も上昇しています。それにより、「燃料費調整額」が値上げされ、わたしたちの電気代に響いているのです。
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の値上がり
わたしたちが支払う電気代には、「燃料費調整額」のほかに、「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」というものも含まれています。「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は、再生可能エネルギー発電を普及・拡大させることを目的に、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る際の費用を消費者が負担する制度で、契約している電力会社にかかわらず、電気代を支払う人全員が必ず負担しなければなりません。

「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の単価は、毎年国によって設定されます。2018年5月分から2019年4月分までは、2円90銭/kWhと制定され、前年よりも9.8%値上がりしています。

この春の電気代の値上げというのは、「燃料費調整額」の値上げと「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の値上げによるものです。この値上げは、ほぼすべての電力会社で同時に発生してしまうものなんです。

報道では、「大手電力会社10社のみ」というようにとらえられていますが、電力会社の切り替えを行い、現在は電力自由化で参入した新しい電力会社と契約している方も含まれます。消費者のほぼ全員が対象となっているのです。

いっぽう、ガス代の値上げ理由は?
原料のLNG価格上昇による、「原料費調整額」の値上げ
毎月わたしたちのもとに請求されてくるガス代には、「原料費調整額」が含まれています。「原料費調整額」は、電気の「燃料費調整額」と同じように、原料の輸入価格が変動することによって、毎月価格が変動します。この春のガス代の値上げというのは、原料のLNG価格上昇による「原料費調整額」の値上げによるものなんです。

ところで、電気料金には何が含まれているの?

「燃料費調整額」や「再生可能エネルギー賦課金」と言われても、聞きなれない言葉でわかりにくいですよね。でも実は、毎月請求されているものなんです!ここで毎月の電気代の内訳について、どんなものが請求されているのか詳しく見ていきましょう。

実は4つの請求からなる電気料金

一般家庭の電気料金は、以下4項目の合計額となっています。

  1. 基本料金
  2. 電力量料金
  3. 燃料費調整額
  4. 再エネ発電促進賦課金

ここで聞き慣れない名前が出てきて「電気代って使ったぶん以外にも課金されているの?」と思った方もいるはず。ガス代は基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量(㎥))とわかりやすいのですが、電気代は実は使用した電力分以外の内容で請求されているものがあります。

ひとつずつの項目を、詳しく解説しましょう。

電気料金内訳(1) 基本料金(最低料金)
毎月定額でかかる料金で、契約アンペア数によって金額が変わるものです。また、関西・中国・四国エリアでは、基本料金の代わりに最低料金が定められています。

契約しているアンペア数やエリアによって異なるので、一度確認してみるとよいでしょう。さらに電力自由化によって、基本料金が0円のプランも登場しています。

電気料金内訳(2) 電力量料金(従量料金)
電力量料金は、その月の電気使用量に応じてかかる料金です。電力使用量(kWh)に単価(円/kWh)をかけて算出されています。契約している電力会社・プランによって異なりますが、使用量や時間帯によって単価が変わります。

電気料金内訳(3) 燃料費調整額
今回値上がりすると言われている部分のひとつは、この燃料費調整額。電力大手10社でなくても、請求に「燃料費調整額」の項目があれば、今回の値上げ対象です。

実は、燃料費調整額は毎月変動しています。発電に必要な燃料、例えば原油・LNG(液化天然ガス)・石炭の価格変動を電気料金に反映させるためです。電気使用量は毎月同じではないので気付きにくいのですが、燃料の価格が上がれば燃料調整費も上がり、逆に下がれば安くなります。

電気料金内訳(4) 再生可能エネルギー発電促進賦課金
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は、全国一律の単価を国が定めています。運用コストがまだ高い太陽光発電・風力発電・地熱発電・水力発電・バイオマス発電の再生可能エネルギー発電を推進させるため、東日本大震災後に導入されました。暮らしを支える「未来のエネルギー」を、消費者全員からの賦課金でサポートするものです。

この再エネ賦課金も5月から2.64円/kWhから2.90円/kWhへと、2017年に引き続き値上がりしています。

以上が電気料金の内訳です。「毎月の電気料金」と一口に言っても、実は4つの項目にわかれているんですね!

高くなる電気代を、かんたんに安くする方法

こまめに電気を消す、エアコンの温度設定を調整するなど、日々の暮らしでできる節電・節約もありますが、元の価格が上がっている以上、大幅な節約はなかなか難しそう……!

しかし、電力会社・プランの見直しをし、割安な基本料金や電力量料金の電力会社を選べば、電気料金を節約することができるんです◎

こまめな節電・節約が苦手な方でも、電力会社を切り替えるだけなら気軽にできそうですよね。「手続きが難しいんじゃないの?」「どんな会社がいいのかわからない」と考えている方もいるかもしれませんが、エネチェンジで診断を行えば、簡単に電力会社・プランの見直しができる上に、そのまま申し込むことも可能です。わからないことがあれば、でんきのコンシェルジュが契約までをサポートしているのでご安心くださいね!

エネチェンジ電力比較のシミュレーションでは、今回値上がりした「燃料費調整額」や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を計算にいれて試算することができます。来年以降の「燃料費調整額」がどうなるかはわかりませんが、過去の使用料については実際に燃料調整費を加味して計算しています。

◎電力会社の手続き方法をわかりやすく紹介!

まずはどれくらい電気代が変わるのか、「エネチェンジ電力比較」をご活用ください。

電力会社の電気料金プランを探す

すでに電力会社を切り替えられた方も、今回の値上がりをきっかけに、電力会社・プランの見直しをオススメします。キャンペーンや割引を実施している電力会社もあるので、今よりも電気料金が安くなるかもしれませんよ!

また、ガス会社・プランの見直しもできますよ。「エネチェンジ ガス料金比較」で比較してみてくださいね。

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