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緑のカーテン(グリーンカーテン)を作って夏を涼しく過ごそう!

緑のカーテン(グリーンカーテン)を作って夏を涼しく過ごそう!

緑のカーテン(グリーンカーテン)は、花や実を楽しめるだけでなく、直射日光を遮ったりエアコンの節電効果があったりと、夏を涼しく過ごすために役立つアイテムのひとつです。

緑のカーテンの効果や作り方を紹介します。夏に向けて、緑のカーテンを作ってみませんか?

更新日
2020年7月16日

緑のカーテン(グリーンカーテン)って?

緑のカーテン(グリーンカーテン)とは、ゴーヤ・きゅうり・朝顔などツル性の植物を、窓の外にすだれのように設置したり、建物の外壁に這わせたりするものです。直射日光を遮って、部屋が暑くなるのを防ぎます。風が吹けばそよぎ、隙間から日差しが差し込むので、圧迫感を感じにくく外からの風や日光を感じられます。

カーテンでも直射日光を遮れますが、カーテン自体が熱を持ち部屋が暑くなってしまいます。一方緑のカーテンは、土から水を吸い上げ葉の表面から水分を蒸発させて、葉の温度を外気よりも3℃~4℃低く維持できるため、熱を持ちません(植物のラジエター効果)。

参照:省エネ効果 |緑のカーテン(つる性植物による夏の省エネ活動)|中部電力(動画)【3】 省エネ効果の実証|緑のカーテン(つる性植物による夏の省エネ活動)|中部電力

すだれ・よしずとの違い

昔から日本では、日よけとしてすだれ・よしずを使ってきました。緑のカーテンと同様に、すだれ・よしずも、直射日光を遮りながら風を通す優れたアイテムです。どんな点で、緑のカーテンとすだれ・よしずには違いがあるのでしょうか?

緑のカーテンは生きている

緑のカーテンは、すだれ・よしずと違って、生きている植物で作ります。刈り取った植物で作るすだれ・よしずは、使っていると次第に劣化してしまいますが、緑のカーテンは日々成長して新しい葉が育ちます。劣化しやすいすだれ・よしずを管理する手間や、見栄えを考えると、緑のカーテンを育てたほうが効率的でおススメです。

緑のカーテンは花や実を楽しめる

緑のカーテンで使う植物には、夕顔やクレマチスのように花を楽しめる植物のほか、ゴーヤやへちま、キュウリなど収穫して食べるなど、日常生活に使える実のなる植物があります。日差しからお部屋を守ってくれるだけでなく、食材として家計を助けてくれたり生活に彩りを与えてくれたりします。

緑のカーテンは節電効果に優れている!

緑のカーテンを使うと部屋が涼しくなるだけでなく、節電効果もあります。実際の効果はどれくらいなのでしょうか?

中部電力の資料によると、同じ建物2つの片方だけに緑のカーテンをかけて、エアコン冷房の消費電力を比べると、以下のようになります。午前8時~11時の間、28度でエアコンの冷房を付けた場合です。

緑のカーテンを使ったときのエアコン冷房の消費電力

運転中の最高温度緑のカーテンあり緑のカーテンなし節電率
31.0℃1.08kWh1.55kWh30%
30.0℃0.97kWh1.40kWh31%
27.0℃0.39kWh0.67kWh42%
31.5℃0.60kWh0.90kWh33%
29.0℃0.74kWh0.94kWh21%
28.5℃0.90kWh1.25kWh28%

出典:(動画)【3】 省エネ効果の実証|緑のカーテン(つる性植物による夏の省エネ活動)|中部電力

緑のカーテンをかけたほうは、エアコンの消費電力が少なく、かけていないほうと比べて平均30%の節電効果があることが確認されています。地球環境にも優しい緑のカーテンに、是非チャレンジしてみましょう。

緑のカーテンを育てよう

暑さ本番になる7月や8月に、緑のカーテンがしっかりと育つようにするためには、カーテンにする植物の適した時期に苗や種を植える必要があります。何を用意して、どんな苗や種を植えればよいのか、確認しましょう。

緑のカーテンに適した植物

ゴーヤ
乾燥に強く比較的育てやすいので、初心者におススメ。
キュウリ
暑さに強いが、うどんこ病やべと病などにかかりやすい。初心者は、病気に強い品種を選ぶのがポイント。
ヘチマ
葉が大きく、成長するのも早い。葉がびっしり茂るため、日差しをしっかりカットできるが、影が多くなるので暗く感じる場合もある。
ササゲ
マメ科の植物で、乾燥や暑さに強く成長が早い。種まき後80日前後で実を収穫できるが、収穫のタイミングが遅れると鞘が割れてしまうので注意。
夕顔
実は生らないが、花にほのかな香りがあるので、涼しさのほかに香りを楽しみたい方向け。
クレマチス
年間を通して、緑のカーテンとして活躍してくれる。さまざまな色があって、種類によって花をつける季節が異なる。
フウセンカズラ
花が咲いた後、3㎝程の紙風船のような実が生る。見た目がユニークなのでガーデニングに変化を付けたいときなどにおススメ。

参照:緑のカーテンに向いている植物|サカタのタネ

種まきの時期は植物の種類によって違う

8月~9月に温暖地(※)で、緑のカーテンを作る場合、ほとんどの植物の種まきは4月頃に行います。植物によっては発芽適温(地温)が低すぎると発芽しなかったり育たなかったりするので、ある程度暖かくなってから種まきや苗を植える作業を開始します。

例えばキュウリの発芽適温は25℃~30℃で、5月上旬~6月下旬が種まき時期です。夕顔の発芽適温は20℃~25℃で、4月下旬~5月下旬が種まき時期です。育てたい植物を決めたら、どれくらいの地温が種まきや苗を植える時期に適しているかを調べてみましょう。
(※)温暖地とは、日本では北陸・関東・東海・近畿・中国の大部分および東北の一部が属します。年平均気温が12~15℃の地域をいいます。出典:園芸用語集|サカタのタネ

緑のカーテンをつくる手順

緑のカーテンはさまざまな植物でつくれますが、ここでは一般的でカンタンなゴーヤで、緑のカーテンを作るときの手順について紹介します。

用意するもの

用意するものは、以下の通りです。ほかにも作業時に、手袋やスコップなどの園芸用品が必要になります。

  • ゴーヤの種または苗
  • 地植えでない場合は、プランター・土
  • 鉢底石(水はけをよくしたり、虫の侵入を防いだりするために、プランターの底に敷く。)
  • 土・肥料
  • ネット
  • 200cm程の支柱(ネットのたわみを防ぐために、ネットの大きさに合わせて選ぶ。)
  • ひも・針金・結束バンド(支柱を固定したり、ネットを結んだりする。)

参照:必要な物をそろえて準備しましょう|「緑のカーテン」をはじめよう|サカタのタネゴーヤー|緑のカーテンに向いている植物|サカタのタネ

育て方(種の場合)

種をまいてから実を収穫するまでの流れをまとめました。

種まきから発芽するまで

8月~9月に緑のカーテンを作る場合は、ゴーヤの種まきは5月上旬~5月下旬に行います。低温に弱く発芽に適した温度は25℃~30℃で、種まき後は10日前後で発芽します。

  1. プランターの底に鉢底石を敷き、プランターの縁から3㎝くらい下まで土を入れる。
  2. 種と水をペットボトルに入れて混ぜる、2時間ほど縦に水を吸わせる。このとき、浮いてくる種は使わないようにする。
  3. 20㎝程間隔をあけて、1カ所に2粒~3粒ずつ種をまく。
  4. 種の上に1cmほど土をかけ、水を十分にあげる。

ゴーヤは実がなると重くなるので、しっかりネットを張れる場所を選びましょう。

発芽してから実が生るまで

気温が低い場合は開花後30日前後、気温が高い場合は開花後12日~20日で実が生ります。

  1. 芽が出て本葉が2枚~3枚になったら、大きいほうを残して、小さいほうは根元からハサミでカットする。
  2. ツルが伸びてきたら、ツルが扇形に這うようネットを張る。
  3. 本葉5枚~6枚のときに、真ん中のツルの先(親ヅル)をカットして、子ヅル3本~4本を伸ばす。親ヅルをカットすると、子ヅルがたくさん出てよく伸びます。
  4. 実がなって2週間くらい、ゴーヤの表面がイボイボしてきたら収穫する(黄色くなると破裂するので注意)。

参照:「緑のカーテン」の育て方|緑のカーテン運動|東北電力

育て方(苗の場合)

苗を植えてから実を収穫するまでの流れをまとめました。

苗を植えてから発芽するまで

8月~9月に緑のカーテンを作る場合は、ゴーヤの苗植えは5~6月頃に行います。鉢植えの場合は、大型で底が深いプランター(縦30cm×横60cm×深さ30cm程度が目安)がおすすめです。

  1. プランターの底に鉢底石を敷き、プランターの縁から2㎝くらい下まで土を入れる。
  2. 種と水をペットボトルに入れて混ぜる、2時間ほど縦に水を吸わせる。このとき、浮いてくる種は使わないようにする。
  3. 40~50㎝程間隔をあけて、苗を植える。
  4. 苗と土がなじむ程度に水をあげる。
発芽してから実が生るまで

種の場合の育て方と同じ手順です。

参照:第二部:ゴーヤの正しい育て方 – タキイ種苗|タキイ種苗

ゴーヤの緑のカーテンを管理するときのポイント

ゴーヤの水やりは朝に行って、夕方には土の表面が乾くくらいの水量にしましょう。
日中暑い時間に水やりをすると、ゴーヤが吸水するまでに土の中で水が温まって、根が傷んでしまいます。

7月中旬~10月下旬になると葉が全体的に黄色になってくるので、緑のカーテンを片付けます。土は根を取り除いて、改良材をいれると再利用できます。ただし2年続けて同じ土でゴーヤを育てると、連作障害で育ちにくくなってしまうので、違う植物を育てるのに使いましょう。種をとっておけば、翌年にまいて利用できますよ。

緑のカーテンで、夏を涼しく過ごそう

緑のカーテン(グリーンカーテン)は、直射日光を遮り部屋が暑くなるのを防いでくれます。また、葉の温度を外気よりも低く維持して熱を持たないため、部屋を涼しく保てます。

さらに緑のカーテンを作ることで、エアコンの冷房にかかる電気代も節約できるので、緑のカーテンは夏を涼しく過ごすアイテムとしておススメです!なによりも、生活空間に植物があるだけで癒されますよね。

花を楽しむことができる、実の収穫を楽しむことができるなど、緑のカーテンを作る植物にはさまざまな種類があります。ほとんどの植物は8月~9月に緑のカーテンを作る場合、4月頃に種まきをしますが、発芽適温(地温)や種まきの時期は種類によって異なります。また育てる地域によっても異なるので、どんな緑のカーテンを作りたいかを決めたら、植物の特徴を確認してみましょう。

この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

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エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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