お金の使い方が上手な人の特徴は? 意外と知らないお金の基礎知識
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お金は毎日使うものだからこそ、無頓着になりがちですが、実は「上手な使い方」があります。毎月給料日前になると金欠になる、貯金が1円もない、などの悩みをかかえているようなら、この記事で紹介する「お金の使い方が上手な人の特徴」をぜひ参考にしてみましょう。支出をストイックにセーブする必要はなく、ちょっとした習慣の改善をするだけなので、今日から実践できますよ!
お金の使い方が上手な人と下手な人の差
蛇口から小さなおちょこに水を注ぐのを想像してみてください。蛇口を全開にひねって水を勢いよく出すのと、蛇口を少しだけひねって水を出すのでは、どちらが水をこぼさずに注げるでしょうか? 前者は水が飛び散ったり、おちょこから溢れたりして無駄が生じるのが予想できるため、後者の方が無駄なく水を注げると考えられますね。
お金の使い方にも同じことが言えます。使い方が上手な人は、お金を出すときは出す、必要ないときは出さない、という調整をして、お金がなくならないようにしています。一方、使い方が下手な人は、目的や予算も考えず、調整しないでお金を出し続けているため、多くの無駄が発生し、気づいたら金欠状態に……。「給料日まで1週間もあるのに金欠」「いつの間にか財布からお金がなくなっている」などの失敗はよい例でしょう。
つまり、お金の使い方が上手な人になるためには、無駄をなくしていくのが重要になってきます。次章から解説する「お金の使い方が上手な人の特徴」をマネすれば、自ずと無駄も減っていきますよ!
お金の使い方が上手な人の特徴
お金の使い方が上手な人の特徴1)予算を決めてから使っている
お金の使い方が上手な人は、給料が振り込まれたら貯金を確保し、生活費の予算を決めて、赤字・金欠にならないようにやりくりをしています。次のプロセスで月の生活費にあてる予算を立ててみましょう。
- 手取り月収から貯金にまわすお金を別口座に移す
- さらに住居費・水道光熱費・通信費・保険料など固定費を引く
- 残ったお金を1週間ごとの予算に分割する
1週間単位の予算内でやりくりするようになるため、無駄遣いも少なくなりますよ。銀行からお金を引き出すのは週1回だけ、必要なお金しか財布に入れないなど、翌週の予算に手をつけないようにするためのルールをつくるのもポイント。
また、先取り貯金しておけば、「ついつい使ってしまった」という失敗もなくなります。貯金にまわすお金は月収の2割程度がよいとされていますが、不慣れなら1割からはじめてみてくださいね。
- お金の使い方が上手な人になるためのコツ:1週間の予算を立ててみる
お金の使い方が上手な人の特徴2)浪費をしない
お金の使い方は、大きく3つに分けられます。ひとつは、無駄にお金を使う「浪費」。もうひとつは、生活する上で必要不可欠なもの・サービスに使う「消費」。そして最後は将来のためにお金を使う「投資」。お金の使い方が上手な人は「浪費」「消費」を必要最小限にして、「投資」にまわすお金をなるべく増やすようにしています。
投資と聞くと、株やFXなどを連想されると思いますが、ここでお伝えしたいのは「自己投資」です。代表的なのは、収入を増やすのが目的でスキルアップに投資する行為でしょう。例えば会社員なら資格を取るための勉強をしたり、将来イタリアンレストランを開業したい人がイタリアへ修行の旅に出たりするのも当てはまりますね。もちろん、投資が無駄となって浪費にならないよう、お金を使う前に「自分にとって価値があるか」吟味するのもポイント。
お金の使い方が下手だと浪費・消費の割合が多く、自己投資できないため、いつまでも収入が増えにくい悪循環に陥ってしまいます。同じ理由から、浪費・消費だけでなく、自己投資も節約して貯金ばかりするのも、NGなお金の使い方。
まずは、自己投資する目的と必要なお金を計算し、そのために浪費・消費をいくら節約すべきか検討しましょう。やみくもに節約すると効率が悪いため、次に紹介する浪費・消費の削減方法を実践してみてください。
浪費の削減方法
浪費を削減するためには、無駄遣いしているものを把握する必要があります。そのためには今日から1カ月間、購入したもののレシートをすべて保管してください。集まったら、購入したものをチェックし、価値のあったものに「◯」、不要だと思ったものに「×」をつけましょう。例えば、コーディネートに取り入れにくかった洋服、購入後に1回しか使わなかった調味料、途中で読むのを諦めた本などに「×」をつけてみてください。
「×」をつけたものが、あなたにとっての浪費。今後似たようなものを買わないようにすれば、浪費を減らせますよ。
消費の削減方法
日々の生活に欠かせない消費は、大きく「変動費」と「固定費」に分けられます。「変動費」は食費や日用品費、被服費など毎月支出金額が大きく変わる項目。「固定費」は、住居費や水道光熱費、保険料など、毎月支払うのが確定している項目。
節約すべき消費項目は、家計簿アプリなどで支出金額をつけ、無駄な出費がないかチェックする必要があります。消費削減につながる家計簿の書き方は「初心者向き!家計簿の項目(費目)の分類方法 シンプルで簡単な例を解説」をチェックしてくださいね。
食費や日用品費の節約も大事ですが、お金の使い方が上手な人は、固定費にも無駄がありません。まずは、気軽に見直せる通信費、保険料、電気代・ガス代から無駄がないかチェックしましょう。通信費はスマホやインターネット回線を今よりもお得なプランに切り替え、保険料は不要な特約を解除するのがポピュラーな節約方法。例えば、スマホの料金プランを月1,000円安いものに切り替えられたら、年間で12,000円も節約できる計算に!
電気代・ガス代も電力・ガス会社の切り替えで節約ができます。電気料金・ガス料金プランといっても、電気とガスを同じ会社で契約すると割引が適用されたり、電気の使用基本料金が0円だったりとさまざまなタイプがあるんですよ。
エネチェンジでは、数ある電力会社・ガス会社の料金プランを比較できます。郵便番号などを入力するだけなので、気軽に試してみてくださいね。
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- お金の使い方が上手な人になるためのコツ:浪費・消費を削減し、投資を増やす!
固定費の節約方法について詳しく知りたい人はこちらをチェック!
お金の使い方が上手な人の特徴3)「買う店」を比較してから購入をする
お金の使い方が上手な人は、商品の購入検討段階で、少しでもお得に買い物ができる店をリサーチしているのも特徴。例えば、家電製品を購入するときは、次のように複数の店を比較しています。
- 実店舗とwebショップで最も安い店は?
- ポイント還元率が最も高い店は?
- 送料無料や下取りなどキャンペーンは実施されていないか?
- ポイントを貯めているクレジットカードで支払えるか?
各店の価格が同じだったとしても、ポイントやキャンペーンなども計算に入れ、少しでも節約につなげましょう。特に高額商品を購入する際は、還元されるポイントも少なくないため、手を抜かずに調べてくださいね。
- お金の使い方が上手な人になるためのコツ:少しでも安く購入できる店を探す
お金の使い方が上手な人の特徴4)クレジットカードを活用している
「リボ払いや分割払いを重ねてしまい、月々の支払いが苦しい……」。クレジットカードでそんな経験のある人も少なくないのでは?ですが、お金の使い方が上手な人は、クレジットカードでポイントを貯めるなどして、節約に役立てています。
クレジットカードを利用する際は、次のルールを取り入れてみましょう。
- 所有するクレジットカードは2枚程度に
- 締め日・引き落とし日の異なるクレジットカードを3枚以上持ってしまうと、支出が把握しにくくなり、予算以上に使ってしまう失敗も起きやすくなりますよ。メイン1枚、サブ1枚程度がおすすめ。使用するカードを絞れば、ポイントも貯まりやすくなります。
- よく利用するサービス・店のクレジットカードを使う
- webショップやデパート、鉄道会社、通信会社など、よく利用するお店・サービス会社が発行しているクレジットカードを選ぶと、ポイントが貯まりやすくなります。例えば、メインはよく買い物をするデパートのクレジットカード、サブはスマホ料金を支払うとポイントが貯まる通信会社のクレジットカード、といった組み合わせにすると無駄がないでしょう。
- 年会費のかかるクレジットカードは定期的に見直す
- 年会費に見合ったサービスが得られているか定期的に確認しましょう。例えば、使用頻度が少なくなっていたり、海外旅行に行く機会が減っているのに手厚い保険が付帯しているゴールドカードを持っていたりしたら、見直すタイミングでしょう。
- 一括払いを心がける
- リボ払いや分割払いは、高額な商品を購入する際に家計の負担を分散するメリットがあります。しかし、支払い期間が長すぎると手数料が高額になってしまい、かえって家計を圧迫しかねません。基本的には一括払いを心がけましょう。どうしても必要なら分割は3回程度、リボ払いは繰り上げ返済も計画に入れてから使うようにしてください。
- 限度額を設定しておく
- クレジットカードによっては、自由に利用限度額を設定できるタイプがあります。事前に設定しておくと無駄遣いしなくなるでしょう。
また、クレジットカードだけで支払うようにして、明細書を家計簿替わりにしている人も多いですよ。引き落とし日までのタイムラグが気になるようなら、デビットカードに切り替えるのも一案。
- お金の使い方が上手な人になるためのコツ:クレジットカードはルールを決めて使う
【事例】インスタグラマーsayaka_j89さんから学ぶ、上手なお金の使い方
元浪費家で貯金もほぼゼロ円だったsayaka_j89さん。昨年からお金の使い方を見直して、毎月貯金ができるようになるまで改善したとのことですが、その方法とは!?
悪いお金の使い方を改善する
次のような自分の“悪いお金の使い方”を見つけて、時間をかけて改善していきました。
- 着まわしにくい洋服を買ってしまう
- 100円ショップで“大人買い”をしてしまう
- スマホ料金や保険料といった固定費の見直しをしない
- 「安い」という理由だけで不必要なものまで買ってしまう
- 自炊が面倒で、つい外食してしまう
特に、100円ショップでの買い物と外食が大好きだったため、それぞれ月々の予算を設定したのも効果的でしたね。さらに、「仕事帰りに寄り道をしない」「欲しいと思ったものは、すぐ買わずに一度帰宅して“本当に必要か”考える」といったルールも取り入れて、とことん無駄を排除!地道なことばかりですが、少しずつ貯金にまわせるお金が増えていきましたよ。(sayaka_j89さん)
またsayaka_j89さんは、100円ショップや洋服屋に行く“回数”も減らし、不要なものを買わないようにしています。今日から「悪いお金の使い方をしていないか?」と意識しながら買い物をして、改善点を見つけてみてはいかがでしょう。
家計管理を徹底し、無駄な支出を減らす
貯金がほぼゼロ円の頃は「お金をあるだけ使ってしまう」という悪い習慣があったため、家計管理をするようにしました。まず、私と夫の給与を一つにまとめ、支出管理をチェックしやすい状態に。無駄な支出を見つけるために家計簿もつけていますが、1円単位で書くとストレスがたまってしまうため、「何にいくら使ったか」がわかる程度にざっくり記録しています。生活費のなかでも予算オーバーしがちな食費は、1カ月に1度だけ電子マネー・WAONに2万円チャージして、その予算内でやりくりするように制限。また、WEBでの買い物がほとんど楽天だったことに気づき、楽天カードをつくったのも効果的でした。貯まったポイントを日用品の購入や、ガソリンの支払いにあてるようになったら、月の生活費がだいぶ減りましたね。(sayaka_j89)
支出をしっかり把握して、無駄遣いを少なくしているのは見習いたいポイント。夫婦のお金の管理方法は、ほかにも生活費を完全折半する方法や、支出項目ごとに支払い担当を振り分ける方法などがあります。自分たちに無理のない管理方法を取り入れましょう。詳しい方法は「二人暮らしの生活費平均額 同棲・夫婦で生活費をどう分ける」をチェックしてくださいね。
メリハリのあるお金の使い方をマスターしましょう!
お金の使い方が上手な人の特徴を解説してきました。いきなりすべてマネしようとすると疲れてしまうため、ひとつずつ取り入れて習慣化させるのがポイント。無駄なものにお金をかけず、本当に必要なものにだけお金を使えるようになりましょう。メリハリのあるお金の使い方が身につけば、きっと今よりも生活が豊かになりますよ。
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