初心者向き!家計簿の項目(費目)の分類方法 シンプルで簡単な例を解説
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「家計簿をつけたいけど、どんな項目(費目)に分類すればよいかわからない」「項目を分けすぎてしまい、家計簿が三日坊主で終わってしまった……」。そんな悩める初心者向けに、家計簿の項目の分類方法をご紹介しましょう。
家計簿の項目をしっかり分類できるようになれば、家計の現状がしっかり見えるようになって、やりくりのヒントが見つけられるようになりますよ!
- 更新日
- 2023年10月27日
家計簿の項目(費目)分類方法
そもそも家計簿の項目(費目)を分類する理由は?
家計簿をつける目的は主に2つあります。1つは目標の貯金額に対しての達成率を把握すること。そしてもう1つは、家計で生じた無駄を見つけ、やりくりをし、節約につなげることです。
単純に「入ってきたお金」と「出したお金」の額を記録するだけでは、どんな無駄が生じているか発見できません。そのため、住居費、水道光熱費、食費などの項目で分類し、どこにどれだけの無駄があるのか“見える化”する必要があるのです。
それでは具体的な家計簿の項目の分類例を見ていきましょう。
しっかり派におすすめ!家計簿の項目(費目)例1
「最初からしっかり項目を分けて家計簿を書きたい!」という人におすすめのベーシックな分類方法。生活費は、毎月必ずお金がかかる固定費と月によって支出額が異なる変動費に分け、さらに15項目ごとに支出を記録していきます。
大項目 | 小項目 | 内容 |
---|---|---|
固定費 | 住居費 | 家賃、住宅ローン、駐車場代などの支出項目 |
水道光熱費 | 水道代、電気代、ガス代などの支出項目 | |
通信費 | スマホ料金、インターネット料金、宅配便料金などの支出項目 | |
保険料 | 生命保険や医療保険、介護保険などの支出項目 | |
変動費 | 食費 | 外食費や食材購入費、酒代など飲食に関わる支出項目 |
日用品費 | 掃除道具やシャンプー、ティッシュペーパーなど日用品の支出項目 | |
被服費 | 洋服や靴、アクセサリーなどの支出項目 | |
美容費 | 化粧品やエステなどの支出項目 | |
交際費 | デートや飲み会、友人・知人へのプレゼントなどの支出項目 | |
趣味費 | 書籍代や映画チケット代など趣味に関する支出項目 | |
交通費 | 電車やバスの運賃、ガソリン代などの支出項目 | |
教育費 | 子どもの学費や教材の購入費などの支出項目 | |
医療費 | 通院費や入院費、医薬品の購入費などの支出項目 | |
特別費 | イベントなど、毎月発生しない支出の項目 | |
雑費 | 上記以外、用途不明の支出項目 |
家計簿に慣れないうちは、記録するのを忘れ、用途のわからない支出が見つかるケースも少なくありません。その場合は雑費として計算に入れましょう。正確性を重視しすぎると、家計簿をつけることに疲れてしまい、長続きしなくなりますよ。
また、家計簿が習慣化してきたら、食費は「食費(自炊のための食材購入費)」と「外食費」の項目に分けるようにしましょう。食費の節約には自炊が欠かせないので、一目で外食費の比率が高くなっていることをチェックできるようになると便利です。
家計簿につける特別費とは?
特別費の項目は、毎月かからない特別な支出を入れてください。家族旅行で必要な旅費、友人の結婚式のご祝儀袋に包むお金、子どもの小学校入学準備金、帰省のための交通費などはよい例でしょう。
あらかじめ想定できる大きな額の特別費は年間計画を立てておくのがおすすめです。把握しておけば、「4月に子どもの入学があるから1〜3月は全体の生活費をおさえよう」「夏休みはグアムに行くから、8月までに節約しながら10万円貯金しよう」などのように計画的にやりくりができて◎
ざっくり派におすすめ!家計簿の項目(費目)例2
「家計簿の項目が多すぎると長続きしなさそう……」という方は、こちらのシンプルな分類方法で記録を始めてみてください。
項目 | 内容 |
---|---|
固定費 | 住居費・水道光熱費・通信費・保険料の合計支出項目 |
食費 | 外食費や食材購入費、酒代など飲食に関する支出項目 |
その他生活費 | 食品以外の生活必需品の支出項目 |
教育費 | 子どもの学費や教材の購入費などの支出項目 |
特別費 | イベントなど、毎月発生しない支出の項目 |
雑費 | 固定費・食費・その他生活費・教育費・特別費以外の支出項目 |
項目数が少ないので、普段持ち歩いている手帳のカレンダースペースにササッと記録するのも◎こちらの分類方法は、あくまでも記録することを習慣化するための準備運動。これだけだと家計の無駄を発見しにくいため、家計簿をつけるのが習慣化してきたら、自分に必要な項目を少しずつ増やしていってください。
貯金を増やす第一歩は「固定費の見直し」!
先に紹介したいずれかの分類方法で、先月使ったお金を計算してみてください。固定費と変動費のバランスを見て、前者の比率が高いことに驚くことでしょう。毎月かかるお金だからこそ、この固定費をいかに減らすかが、貯金を増やす第一歩となります。
住居費を減らすのは難しいですが、通信費と保険料、光熱費は契約している会社・料金プランを見直すだけで簡単に節約ができます。特に電力会社、ガス会社の切り替えはインターネット上でサクッとできるのでおすすめ。エネチェンジでは、あなたにおすすめの電力会社・ガス会社の料金プランを比較でき、そのまま申し込みができます。郵便番号や世帯人数などを入力するだけだから気軽に試してみてくださいね。
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家計簿の項目(費目)を分類するときのコツ3つ
家計簿の項目(費目)は少しずつカスタマイズする
先に紹介した2つの家計簿項目例はあくまでも基本の型。そこから、出費がほとんどない項目は他の項目と合算したり、逆に1項目の金額が高くなりすぎたら細かく分類してみたり、型にはない新しい項目を設けたり、自分の消費スタイルにあったラインナップに調整してください。型通りに書くことよりも、無駄を見つけやすい家計簿になっていることが大事ですよ。
月の途中で家計簿の項目のラインナップを変更すると計算が合わなくなるため、必ず翌月から調整するようにしましょう。
支出の多いものは専用項目(費目)をつくる
毎月お金をかけがちなもの・サービスがある場合は、家計簿内に専用項目をつくるのがおすすめ。例えば、毎日コーヒーをお店で購入している人は、食費としてカウントしないで、「コーヒー代」という項目を設けてみましょう。食費という大項目から分けることで、全体の支出に対する割合が明確になり、「食費に対してコーヒー代が高すぎないか?」「お店に行くペースを減らすべき?」といった気づきを得られます。
また、使いすぎていることがわかれば、自分への戒めとなって自然と財布の紐がかたくなり、節約につながりやすくなりますよ。
クレジットカードは「使った月」の各項目(費目)にカウント
家計簿の計算を複雑にしがちなのが、クレジットカード。引き落とし日の月に計算してしまうと、使用月と引き落とし月の支出額の帳尻合わせをすることとなり、計算が面倒になります。
クレジットカードで支払いをした場合は、使った月の項目にカウントするとシンプルで計算ミスもなくなります。引き落とし日の異なるクレジットカードを3枚以上持っている人は、メイン1枚サブ1枚程度に減らすと、さらに計算しやすくなって◎
「生活費」と「贅沢費」で割合を見るのも手
固定費と変動費で分けるだけでなく、別の分類方法で視点を変えて家計簿をチェックするのも大事です。おすすめなのが、住居費・光熱費・食費などの生活費と、被服費・交際費・趣味費などの生活必需品以外の贅沢費で分け、比率を確認する方法。生活費と贅沢費の割合を算出すれば、浪費の増減をチェックできます。エクセルで入力してグラフ化し、月ごとの浪費を見比べ、翌月以降の浪費節約額の目標を立てるとGood。また、自分の浪費癖を把握したら、しっかり改善策を考えるのもポイントです。お金の使い方を改善したい人は「お金の使い方が上手な人の特徴は? 意外と知らないお金の基礎知識」を読んでくださいね。
他の人の項目(費目)分類をチェック!家計簿実例集
「他の人はどんな項目に分けて家計簿を書いているの?」と気になっている人も少なくないのでは。そこで、家計簿を書いている人の分類項目を見せてもらいました。家計簿の項目を分類するときの参考にしてくださいね。
Mさんの家計簿の項目分類方法
- 固定費(住宅費、水道光熱費など)
- 食費(自炊のための食材購入費)
- 外食費
- 日用品費
- 被服・美容費
- 娯楽費
- 交通費
- 医療費
- 交際費
- 子ども費
- インテリア費(家具やベッドリネンなど贅沢品)
- 今月使ったクレジットカード
家計簿の項目は比較的ざっくりと分けています。項目ごとに「使った日」「使った内容」「使った金額」を書き足していき、お金の流れを把握して、無駄をチェック。また、クレジットカードで使った金額を忘れないように、別項目で記録しています。レシートがたまってきたら、まとめて記録するようにしているので、家計簿を苦に感じたことはほとんどありませんね。(Mさん)
毎月だいたい決まった額の固定費を1項目にざっくりまとめ、変動費は細かく管理しているMさん。自分が気になっている項目だけ細かく書くという、メリハリのある記録方法はお手本にしたいポイントです。また、「食費(自炊のための食材購入費)」と「外食費」、「日用品費」と「インテリア費」のように、生活必需品を購入するための費用と贅沢品を買うための費用を分けているのもGood。これなら、浪費が増えたら一目でわかりますね!
家計簿を項目(費目)ごとに記録したら、定期的な見直しも忘れずに!
家計簿を記録するのがゴールではありません。家計簿の各項目(費目)に無駄がないか、他の項目に対して割合が高くないか、目標貯金額まで順調に貯められているか、定期的にチェックして節約につなげることが大切です。
最強の節約ツール・家計簿を使いこなせるようになれば、きっと暮らしが豊かになることでしょう。
こちらの記事では、一人暮らしをしている人の家計簿を紹介しています。
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