エアコンは風量によって電気代が異なる?どうすれば節約できるの?

この記事の目次
暑い夏を快適に過ごしたい!でも電気代が気になって、思い切ってエアコンの冷房を使えないと、お悩みではありませんか?
エアコンの電気代は、風量の設定を工夫すれば安くできます!エアコンの風量と電気代の関係や、節約方法を紹介します。電気代を節約しながら、夏のエアコンの冷房を効率よく使いたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 更新日
- 2020年6月16日
エネチェンジ電力比較診断の3人世帯を選択したシミュレーション結果で、電気代節約額1位に表示されたプランの年間節約額の平均値です。節約額はギフト券などの特典金額も含まれています(シミュレーション期間/2020年1月1日〜13日)
風量設定でエアコンの電気代が節約できる!

暑い夏を快適に過ごすためにエアコンは必須アイテムですが、電気代が気になりますよね。
エアコンの電気代の節約方法はいくつかありますが、風量を弱くすれば安くなると思っていませんか?
エアコンの風量設定による電気代の変化は、エアコンの設定温度や消費電力量と深く関係しているんです。
エアコンの電気代を消費電力量ごとに比較し、電気代が節約できるエアコンの適切な風量設定について解説します。
エアコンの電気代
エアコンの消費電力量がもっとも多くなるのは、暑い部屋を設定温度まで涼しくしようとエアコンがフル稼働しているときです。外気の温度と設定温度の差が多くなるほど、設定温度に達するまで時間がかかるので消費電力量も多くなります。
冷房の消費電力量が最小110W/時間・最大1250W/時間のエアコンの場合で、1時間の電気代を比較すると以下の通りとなります。外気と部屋の温度差による変動幅を、最小消費電力量・最大消費電力量として計算しています。
- 冷房消費電力量が最小110W/時間の場合
- 約2.97円/時間
- 冷房消費電力量が最大1250W/時間の場合
- 約33.75円/時間
電力量料金単価が27.00円/kWhとして計算しています。参照:エアコンの電気代|よくあるご質問|Panasonic
最小消費電力量と最大消費電力量の電気代の差は、1時間あたり約30.78円/時間にもなるんですね。
エアコンの風量は自動運転がおススメ

エアコンは消費電力量が少なくなるよう省エネを意識して使えば、電気代を節約できます。
省エネしながらエアコンを使うなら、風量は自動運転にするのがおススメです。
風量設定には強・弱・微風などのほかに、自動運転があります。部屋がまだ暑いのに風量が弱・微風だと、設定温度に達するまで時間がかかって余計に電気代がかかってしまいます。
自動運転では部屋が涼しくなるまでは強風、その後は微風というように、快適な涼しさになるようもっとも効率よく風量を調整してくれるので、消費電力量が少なく省エネ効果が高くなるんです!
風量の設定以外でもできるエアコンの電気代節約方法

エアコンの電気代を節約するために、風量は自動運転にするのが効果的ということがわかりましたね。
さらに節約しながらエアコンを使うために、風量設定以外でもできる節約方法を紹介します。
電気代の節約は「電力会社の切り替え」が効果的!
エアコンを自動運転することで電気代を節約できますが、さらに電気代を節約したいなら電力会社の切り替えがおすすめです。スマホの通信会社を切り替えて通信費を安くするように、電気代も電力会社のプランを切り替えれば節約ができるんです。
電気料金プランといっても、基本料金がゼロ円のプランや、夜や週末の電気代が安いプランなどさまざま。国内最大級の電気・ガス料金比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などを入力するだけでご家庭にぴったりな電力会社・プランを見つけられます。節約額の目安もすぐわかるので、ためしてみてくださいね。
冷房の設定温度を1℃高くすると、年間約820円電気代が安くなる
経済産業省によると、設定温度を27℃から28℃に1℃高くすると、年間30.24kWhの省エネとなり、約820円(※)の電気代が節約ができるとなっています。
お昼から夕方まで外気が暑くなる時間は設定温度を低くする、早朝や夜など涼しくなる時間は高くするなど、こまめに設定温度を調節して節電しましょう。
(※)外気の温度31℃で、エアコン(2.2kW)の冷房の設定温度を27℃から28℃にして、1日9時間使用した場合です。参照:エアコン|家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬|経済産業省 資源エネルギー庁
エアコンの設定温度について、さらに詳しくは以下の記事で説明しています。
風向きは水平にすると冷房効果がアップ!
エアコンを冷房で使う場合は、風向きを水平に設定しましょう。
冷たい空気は下に溜まるため、エアアコンから出た冷たい空気は自然と下へ降りてきます。風向きを水平にしておくと、冷気が上から下へ降りるのでむら無く部屋を冷やせます。
扇風機やサーキュレーターを上向きに回して使うと、冷気が部屋を循環して体感温度が下がるのでさらに快適に過ごせますよ。
参照:エアコン|家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬|経済産業省 資源エネルギー庁
室外機を日陰に設置する
エアコンは部屋の暑い空気から熱を取り除いて、涼しくなった空気を再び部屋に送り込むことで涼しくします。
取り除かれた熱はパイプを通って、室外機で屋外に放出されるため、室外機周辺の外気の温度が高くなりすぎると、冷却効率が低下してエアコンの効きが悪くなってしまうことがあります。
室外機は日陰に設置するか、すだれなどで日陰をつくって室外機に直接日光が当たらないよう工夫しましょう。また、室外機の周辺には物を置かないようにして、室外機の吹き出し口をふさがないようにすることも大切です。
参照:夏場の冷房の「効き」を左右するエアコンの心臓「室外機」「室外機」の周辺環境を見直して省エネで快適な夏を過ごそう|ダイキン
一度つけたら、自動運転でつけっぱなしが省エネ
エアコンをつけて涼しくなったら電源をオフにして、しばらくして暑くなったらまたオンにしてと、電源のオン・オフを繰り返すと消費電力量が多くなって、電気代がかかってしまいます。
上がった室温を設定温度まで下げるために、エアコンはたくさんの電力を消費するので、家にいる時間が長いなら、一度つけたエアコンは自動運転でつけっぱなしにした方が、電気代が安くなる場合があるんです。
ただし外気の温度と設定温度の差が少ないとき、外出で不在にする時間が長くなるときは、エアコンをつけっぱなしにしないで必要なときだけ使う方が、電気代が節約できることもあります。外気の温度や毎日のエアコンの使用状況に合わせて、つけっぱなしにするか、必要なときだけつけるかを使い分けるとよいでしょう。
エアコンの冷房をつけっぱなしにしたときの電気代について、さらに詳しくは以下の記事で説明しています。
エアコンの電気代を節約するなら、風量の設定は自動運転で!

エアコンの電気代を節約するために、風量は自動運転で使いましょう!
エアコンの風量を自動運転にすれば、もっとも省エネで部屋の温度を快適にするために風量を決めて運転してくれるので、無駄な電気代がかからずに済みます!
また、設定温度を1℃上げる、風向きは水平にする、室外機は日陰に置くなど、使い方をちょっと工夫するだけでも、エアコンの電気代は安くできます。外出時間が短くて部屋で過ごすことが多いなら、エアコンを自動運転でつけっぱなしで使うのも節約方法のひとつとしておススメですよ。