エアコンは風量によって電気代が異なる?どうすれば節約できるの?

この記事の目次
エアコンの電気代は、風量の設定を工夫すれば安くできます!エアコンの風量と電気代の関係や、節約方法を紹介します。電気代を節約しながらエアコンを効率よく使いたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 更新日
- 2022年5月19日
年間平均28,311円節約できます!
エネチェンジ電力比較診断の3人世帯を選択したシミュレーション結果で、電気代節約額1位に表示されたプランの年間節約額の平均値です。節約額はギフト券などの特典金額も含まれています(シミュレーション期間/2022年1月1日〜2022年12月31日)
風量設定でエアコンの電気代が節約できる!

寒い冬や、暑い夏を快適に過ごすためにエアコンは必須アイテムですが、電気代が気になりますよね。
エアコンの電気代の節約方法はいくつかありますが、風量を弱くすれば安くなると思っていませんか?
エアコンの風量設定による電気代の変化は、エアコンの設定温度や消費電力量と深く関係しているんです。
エアコンの電気代を消費電力量ごとに比較し、電気代が節約できるエアコンの適切な風量設定について解説します。
エアコンの電気代
エアコンの消費電力量がもっとも多くなるのは、室温を設定温度にするまでの間、エアコンがフル稼働しているときです。外気の温度と設定温度の差が大きくなるほど、設定温度に達するまで時間がかかるので消費電力量も多くなります。
例えば、冷房時の消費電力が960W(110W〜1250W)と記載されたエアコンの場合は、最小能力での運転時に110W、最大能力での運転時に1,250Wの消費電力を必要するということを表しています。外気と部屋の温度差があるほど、最大消費電力に近い運転時間が長くなります。かかる電気代も、1時間あたり約3.41円〜約38.75円と幅があります。
- 冷房消費電力量が最小110W/時間の場合
- 約3.41円/時間
- 冷房消費電力量が最大1250W/時間の場合
- 約38.75円/時間
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
最小消費電力量と最大消費電力量の電気代の差は、1時間あたり約35.34円/時間にもなるんですね。
エアコンの風量は自動運転がおススメ

エアコンは消費電力量が少なくなるよう、省エネを意識して使えば、電気代を節約できます。
省エネを意識しながらエアコンを使うなら、風量は自動運転にするのがおススメです。
風量設定には強・弱・微風などのほかに、自動運転があります。設定温度に達していないのに風量が弱・微風だと、設定温度になるまでに時間をがかかり、余計な電気代がかかってしまいます。
自動運転では設定温度になるまでは強風、そのあとは微風というように、もっとも効率よく風量を調整してくれるので、かかる消費電力量が少なくなり、省エネ効果が高くなるのです。
風量の設定以外でもできるエアコンの電気代節約方法

エアコンの電気代を節約するために、風量は自動運転にするのが効果的ということがわかりましたね。
更に節約しながらエアコンを使うために、風量設定以外でもできる節約方法を紹介します。
電気代の節約は「電力会社の切り替え」が効果的!
エアコンを自動運転することで電気代を節約できますが、更に電気代を節約したいなら電力会社の切り替えがおすすめです。スマホの通信会社を切り替えて通信費を安くするように、電気代も電力会社のプランを切り替えれば節約ができるんです。
電気料金プランといっても、基本料金がゼロ円のプランや、夜や週末の電気代が安いプランなどさまざま。国内最大級の電気・ガス料金比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などを入力するだけでご家庭にぴったりな電力会社・プランを見つけられます。節約額の目安もすぐわかるので、ためしてみてくださいね。
こまめにエアコンの設定温度を調節する
環境省によると、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になり、夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%の消費電力の削減になるとされています。
出典:環境省
外気温に合わせて、こまめにエアコンの設定温度を調節して節電しましょう。
エアコンの設定温度について、より詳しくは以下の記事で説明しています。
エアコン(クーラー)の設定温度は「28度」が目安!冷房を快適に使うコツを解説エアコン暖房時の設定温度の目安を解説!快適に過ごす7つのコツと節約術
サーキュレーター・扇風機を併用する
エアコン運転中にサーキュレーターや扇風機を併用すると、エアコンの働きを助け、電気代の節約につながります。
エアコン暖房時のサーキュレーターの使い方
暖房時、暖かい風は上部に溜まるので、エアコンの風向きは下向けに設定します。
- エアコンの風向き
- 下向きに設定
- サーキュレーター
- 天井に向けてまわす
エアコン冷房時のサーキュレーターの使い方
冷房時、冷たい風は下のほうに溜まるので、エアコンの風向きは水平に設定します。
- エアコンの風向き
- 水平に設定
- サーキュレーター
- 天井に向けてまわす
エアコンの暖房時/冷房時のサーキュレーターの使い方、設定方法などについて、更に詳しくは以下の記事で説明しています。
サーキュレーターの電気代は?エアコンの電気代を節約する使い方も解説
室外機周りを掃除する
エアコンの室外機周りにものが置いてあったり、雑草が生えるなどして空気の通りが悪いと、エアコンの効率が落ちてしまいます。室外機周りにはものを置かないように注意をしましょう。また、草刈りや掃除をして風通しを良くしておきましょう。
そのほかに、夏はすだれなどで室外機に日陰をつくり、直接日光が当たらないよう工夫しましょう。
冬は、雪の多い地域では、雪対策が必要です。雪が室外機周りに積もってしまったり、室外機に雪が吸い込まれたりすると効率が落ちてしまうため、防雪フードや防雪ネットなどを使って対策しましょう。
こまめなオン・オフよりも、つけっぱなしが省エネ
エアコンはこまめなオン・オフよりも、つけっぱなしが省エネなんです。エアコンは設定温度にするまでの間が一番電気代がかります。設定温度になったからといってスイッチオフしてしまうと、次にエアコンをつける時に再度エアコンが室温を設定温度にしないといけないので、その分余計に電気代がかかってしまうんです。
エアコンのつけっぱなしが効果的なのは、日中30分くらい家をあける場合や、外気温と設定温度の差が大きい場合です。ただし外気の温度と設定温度の差が少ないとき、外出で不在にする時間が長くなるときは、エアコンをつけっぱなしにしないで必要なときだけ使うほうが、電気代が節約できることもあります。外気の温度や毎日のエアコンの使用状況に合わせて、つけっぱなしにするか、必要なときだけつけるかを使い分けるとよいでしょう。
エアコンをつけっぱなしにしたときの電気代について、以下の記事で説明しています。
エアコンの電気代を節約するなら、風量の設定は自動運転で!

エアコンの電気代を節約するために、風量は自動運転で使いましょう!
エアコンの風量を自動運転にすれば、もっとも省エネで部屋の温度を快適にするために風量を決めて運転してくれるので、無駄な電気代がかからずに済みます!
また、エアコンの設定温度をこまめに調節する、サーキュレーターを併用する、室外機まわりを掃除するなど、使い方をちょっと工夫するだけでも、エアコンの電気代は安くできます。外出時間が短くて部屋で過ごすことが多いなら、エアコンを自動運転でつけっぱなしで使うのも節約方法のひとつとしておススメですよ。
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