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オール電化とは?メリットとデメリットを徹底紹介!本当に安くなるの?

オール電化とは?メリットとデメリットを徹底紹介!本当に安くなるの?

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この記事では、オール電化にしようか検討されている方のために、オール電化住宅のメリットとデメリットを詳しく紹介します。

オール電化のメリットとデメリットを把握することで、ほんとうに自分にとってオール電化住宅が最適なのか判断することができます。オール電化住宅に向いている方、向いていない方の条件についても紹介するので、参考にしてください。

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更新日
2024年5月22日

オール電化とは

まず前提としてオール電化とは何か解説します。オール電化とは、調理・空調・電気・給湯などの熱源をすべて電気で賄っている住宅のことを指します。

オール電化住宅では、以下のような設備が使われています。

オール電化住宅の設備
キッチン
ガスではなく、電気を使って調理をするIHクッキングヒーターが使われています。
給湯
ガスで水を沸かすのではなく、安い深夜電力を使って夜の間に水を沸かして日中に使えるようにお湯をためておく「エコキュート」や、「電気温水器」という温水器が使われています。
暖房
ガス・灯油の暖房ではなく、エコキュートの熱を利用した「床暖房」や、安い深夜電力で夜の間に蓄熱して(熱をためて)おき、その熱を日中に利用する「蓄熱ヒーター」という暖房機が使われています。

オール電化の普及状況は?

東日本大震災以降、電力会社によるPRの自粛などもあって、オール電化市場は縮小を続けていましたが、現在では脱炭素なども合わせて顧客にアピールする動きが活発化しています。

新築戸建で採用されることの多いオール電化は、新築住宅の着工戸数にも影響を受けやすいため、今後その市場は縮小していくことが予想されていますが、安全性のためにオール電化にする向きも多く、オール電化の採用率自体は、今後は上昇していくとみられています。

オール電化の4つのメリット

オール電化住宅のメリットとして、以下があげられます。

  1. お湯や暖房を安く使える
  2. 電気・ガスの基本使用料を一本化できる
  3. 住宅内に熱源を持たず安全
  4. 震災時にタンク内の水を利用できる

1)お湯や暖房を安く使える

オール電化の最大のメリットは、光熱費の中でも大部分を占める「お湯」と「暖房」にかかるコストを安く抑えられるという点です。
オール電化向けの電気料金プランは、夜間時間帯の電気の単価がとても割安に設定されているので、その安い夜間電力を利用して日中に使う分のお湯を沸かしておいたり、暖房の蓄熱をします。

安くお湯を使える

電気の単価がガスよりも安くなる夜間に、お湯を沸かすエコキュートや電気温水器を使えば、安くお湯を使えます。エコキュートや電気温水器は、夜間に沸かしたお湯をタンクにためておき、そのお湯を日中に使えます。

オール電化ならガス代の基本使用料がかからず、電気代の基本使用料のみなので、さらに安くお湯を使えます。

安く暖房を使える

電気の単価が安くなる夜間に蓄熱をする蓄熱暖房機を使えば、暖房費を安く抑えられます。

蓄熱暖房機は、蓄熱レンガという蓄熱体に夜間のうちに熱をためておき、日中にその熱を放熱して暖めています。蓄熱暖房機から発せられる熱は輻射熱(自然放流)のため、室内全体をムラなく暖められます。

エアコンと比べても、安い夜間電力の単価は日中の単価の1/2~1/3以下など大変安く設定されているため、暖房にかかるコストを安く抑えられます。

2)電気・ガスの基本使用料を一本化できる

ガス併用住宅の場合は、ガス・電気それぞれに基本使用料がかかりますが、オール電化の場合は電気の基本使用料のみとなるので、基本使用料を一本化できます。

電気・ガス併用住宅のひと月あたりの基本使用料
都市ガス(使用量30.0㎥/月)と電気併用の場合
1,056円00銭(都市ガスの基本料金)+935円25銭(電気の基本料金)=1,991円25銭
LPガス(使用量10.3㎥/月)と電気併用の場合
1,861円00銭(LPガスの基本料金)+935円25銭(電気の基本料金)=2,796円25銭

電気の基本料金は、東京電力EP「従量電灯B」30Aの場合です。都市ガスの基本料金は、東京ガス「一般料金」(東京地区等)の場合です。LPガスの基本料金は、2024年2月関東局の基本料金を元にしています。都市ガスとLPガスの使用量は、1カ月の平均使用量を元にしています。
出典:一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(偶数月調査)|一般財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センター「平成18年度プロパンガス消費実態調査」|石油情報センター一般家庭での平均使用量が、知りたい。|ご家庭のお客さま向けFAQ|東京ガス

オール電化のひと月あたりの基本使用料
オール電化の場合
1,870円50銭

電気料金プランは、東京電力EP「スマートライフS」(60A)の場合です。

基本使用料を比較してみると、ガスの基本使用料がかからないオール電化は基本使用料分を安く抑えられることがわかります。

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光熱費を節約するためにオール電化の住宅を選んでいるなら、電力会社・電気料金プランを見直すことも大事。ご家庭にマッチしたものを選べば、節約になりますよ。

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3)住宅内に熱源を持たず安全

オール電化はガスのように住宅内に熱源を引き込みまないため、ガス漏れや不完全燃焼での一酸化炭素中毒の心配がないという安全性があります。

またオール電化のキッチンはIHクッキングヒーターを使いますが、IHクッキングヒーターはガスコンロと比べて以下のようなメリットがあります。

IHクッキングヒーターのメリット
  • 炎が発生しないため、ガスよりも火災に対する安全性が高いとされている
  • 室内に二酸化炭素を増加させるガスに対してIHクッキングヒーターは空気を汚さない
  • 磁力線によって鍋自体を発熱させる(電磁誘導加熱)ため、キッチンまわりが熱くならない
  • ガスコンロよりも汚れにくく、フラットなため手入れが楽

4)震災時にタンク内の水を利用できる

震災時などに、エコキュートや電気温水器のタンク内の水を一時的な生活用水として使用できます(飲用水としては利用できません)。また震災時は電気・ガス・水道の中でも、電気の復旧が一番早いとされています。

オール電化の3つのデメリット

次に、デメリットも見ていきましょう。オール電化住宅のデメリットとして、以下があげられます。

  1. 昼間の電気代が高くなる
  2. 設置コストが高額
  3. IHクッキングヒーターは好みが分かれる場合も
  4. 停電時に冷暖房が機能しない

1)昼間の電気代が高くなる

オール電化向けの電気料金プランは、夜間の電気の単価が安く設定されている分、日中の電気の単価が割高に設定されています。
そのため、夜間に使うエコキュートや蓄熱暖房機にかかる電気代(お湯・暖房にかかる電気代)はとても安く抑えられますが、調理や家事で使う家電やテレビ、ドライヤー、冷暖房やにかかる電気代などは割高になります。

また蓄熱暖房機は夜間の安い単価が適用されますが、床暖房やエアコンの暖房など日中使用する分は日中の高い単価が適用されます。

エコキュートの床暖房(エコキュートの温水を利用して床を暖める)の場合は、床暖房に使う温水は安い夜間電力で作られたものを利用していますが、日中お湯が足りなくなった場合は日中の割高な単価で焚き増しが必要となります。

2)設置コストが高額

エコキュート

エコキュートや蓄熱暖房機は本体費用プラス工事費用がかかるため、設置コストが多くかかります。
例えばエコキュートの場合は、本体のほかに、基礎工事費用・水道関連工事費用・電気工事費用など、初めに導入する際に費用が多くかかります。

また、エコキュートや蓄熱暖房機などは大きさも重さもあるため、設置場所の確保、設置場所の補強が必要になり更に費用がかかる場合もあります。

3)IHクッキングヒーターは好みが分かれる場合も

オール電化の場合、調理にはIHクッキングヒーターを利用します。IHクッキングヒーターはIH用の調理器具しか利用できないため、ガスに比べて使える調理器具が限定されます。

また、ガスのように直接炎が出ないため、火を使って調理するのが好きな方には物足りなく感じるかもしれません。

4)停電時に冷暖房などが機能しない

オール電化は電気に大きく依存しているため、停電が起きた際は冷暖房やIHクッキングヒーターなど、すべての家電が使えなくなるのは大きなデメリットです。停電を予測するのは難しいですが、万が一のときのために準備しておくことはできます。

例えばカセットコンロは電気を使わないので、カセットボンベと合わせて準備しておけば、停電時でも調理することができます。また、太陽光発電用の設備がある住宅なら、停電時でも電気が使えますよ。

オール電化住宅に向いている方、向いていない方の条件

これまでのメリット・デメリットを踏まえ、オール電化住宅に向いている方・向いていない方の条件をまとめてみました。オール電化を検討している方は参考にしてくださいね。

オール電化に向いている方の条件
  • 日中、電気をあまり使わない方
  • 住宅内に熱源を持たない、安全性の高い住宅に住みたい方
  • 光熱費のランニングコストを下げたい方
  • 災害時などの復旧が比較的早い住宅に住みたい方
オール電化に向いていない方の条件
  • 日中、電気を多く使う方
  • IHクッキングヒーターでの調理が物足りない方
  • エコキュートなどの設備を設置する場所がない方
  • 旅行や出張が多く、夜間の割安な電気代の恩恵を受けにくい方

オール電化のメリットを最大限活かし、デメリットを避けてお得に使っていくためのポイント!

オール電化を利用する際は、上記であげたメリットを最大限に活かして、お得に使っていきたいですよね。オール電化のじょうずな活用方法のポイントをまとめました。

エコキュートや蓄熱暖房機は季節に合わせてきちんと設定しましょう

エコキュートや蓄熱暖房機は、翌日使うお湯・暖房量の不足や余分がないように設定することが大切です。

翌日湯切れや熱切れを起こしてしまった場合は追い焚きをしなければならず、その際にかかる電気代は日中の割高な単価が適用されるため、電気代が多くかかってしまうので注意が必要です。

季節ごとに、ご家庭の使用状況に合わせて最適な設定を見直していきましょう。

安い夜間電力をじょうずに利用しましょう

オール電化向け電気料金プランは、夜間の電気料金が安く設定されているのが特徴です。

安い夜間電力の適用される時間帯をじょうずに利用すれば、電気代を節約できます。朝の炊飯・洗濯・食器洗浄など、タイマーを使える家電は、単価の安い時間帯に稼働するように設定するとよいでしょう。

オール電化のメリット・デメリットまとめ

オール電化のメリットとデメリットを紹介しました。

オール電化住宅にお住まいの方は、オール電化のメリットをうまく活かし、デメリットをじょうずに避けながら生活しましょう。また、電気代を無駄なく節約するために、生活スタイルの変化に合わせて、定期的に電力会社のプランを見直しましょう。

エネチェンジでは、オール電化向けのプランも比較できます。切り替えで電気代がどのくらい安くなるかの目安もすぐにわかるので、チェックしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

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