ガス乾燥機のガス代を徹底比較!ランニングコストはどのくらいかかる?
この記事の目次
日が短くなる冬季や湿気が多くなる梅雨の時期など、1年を通して天日干しでは乾ききらない日って多いですよね。乾燥機にはさまざまな種類がありますが、中でもおススメなのがガス乾燥機です!ガス乾燥機はガス代が安く、洗濯物を早く乾かせて天日干しよりもふわふわに仕上がるんですよ。
乾燥機の導入を検討している方のために、ガス乾燥機のガス代・電気代を他の種類の乾燥機と比較し、使用時の節約方法についても紹介します。
- 更新日
- 2023年10月27日
一目で分かる!ガス乾燥機のガス代の目安
電気を使用して乾燥させる電気乾燥機に比べると、洗濯物を早く乾燥させられます。
ガス乾燥機を1回使用する時のガス代を計算すると、以下のようになります。
- 「乾太くん(RDT-52SA)」5kgタイプ(ガス消費量5.20kW、標準コース約52分/回)
- 都市ガス:約46.67円
- プロパンガス:約87.56円
- 「乾太くん(RDT-80)」8kgタイプ(ガス消費量4.65kW、標準コース約80分/回)
- 都市ガス:約64.54円
- プロパンガス:約121.10円
1回使用時のガス代=出力(kW)×3.6MJ/h×1h÷ガス発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)×使用時間(h)で計算し、小数点第3位を切り捨てています。1kW=3.6MJ/hとし、ガス発熱量は東京ガスの都市ガスで45MJ/㎥,プロパンガスで99MJ/㎥とし算出しています(小数点以下第3位切り捨て)。お使いの都市ガスの正確な燃焼量に関しては各都市ガス会社にお問い合わせください。都市ガス価格は東京ガスの東京地区等の「一般契約料金B表の基準単位料金」(2020年2月)を参考に145.31円/㎥として算出しています。プロパンガス(LPガス)価格は石油情報センターの東京都の「LPガス月別 最新価格情報」(2019年12月時点)を参考に538.50円/㎥として算出しています。
ガス代の計算方法について、くわしくは以下の記事で説明しています。
ガス乾燥機の使用時は、ガス代のほかに電気代もかかります。
- 「乾太くん(RDT-52SA)」5kgタイプ(消費電力230W、標準コース約52分/回)
- 約5.34円
- 「乾太くん(RDT-80)」8kgタイプ(消費電力250W、標準コース約80分/回)
- 約8.97円
1回使用時の電気代=消費電力(W)×1h÷1,000×電力量料金(円/kWh)×使用時間(h)で計算し、小数点第3位を切り捨てています。また1kWhあたりの電力量料金を、27.00円として算出しています。
電化製品の電気代の計算方法について、くわしくは以下の記事で説明しています。
ガス乾燥機のガス代が気になるならガス会社を見直しましょう!
「ガス乾燥機は便利そうだけど、月々のガス代が高くなりそう……」と不安に感じている方は、ガス会社・料金プランの切り替えがおすすめです。ガスの料金プランと言っても、東京ガスの料金よりも安い設定になっているプランや、ガスの支払い額に応じてポイントが貯まるプランなど種類もさまざま。なかには、電気とガスをセットにしたお得なプランもあります。
エネチェンジでは、さまざまなガス会社の料金プランを比較でき、節約額の目安もチェックが可能。面倒な会員登録はなく、診断ページで郵便番号を入力するだけだら、ぜひ試してみてくださいね。
ガス乾燥機と他類の乾燥機のランニングコストを比較
ガス乾燥機の特長はランニングコストが安く、洗濯物を早く乾燥させられることです。乾燥機には他にも、洗濯乾燥機・電気乾燥機・浴室乾燥機などがあります。ガス乾燥機とどう違うのか、ランニングコスト(ガス代・電気代)を比べてみましょう!電気代・ガス代はすべて、容量分の洗濯物を入れて使用した場合で算出しています。
洗濯乾燥機とのランニングコスト比較
洗濯から乾燥まで一連して行えて便利ですが、量を入れすぎると衣類がシワになりやすいことがあります。
- ドラム型洗濯乾燥機「ビッグドラム(BD-NX120EL)」:乾燥容量6.0kg(乾燥時消費電力898Wh、標準コース乾燥時間目安132分/回)
- 約24.24円
- 縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ(BW-DV90E)」:乾燥容量5.0kg(乾燥時消費電力1,674Wh、標準コース乾燥時間目安140分/回)
- 約45.19円
- 縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ(BW-DX120E)」:乾燥容量6.0kg(乾燥時消費電力1,792Wh、標準コース乾燥時間目安126分/回)
- 約48.38円
1回使用時の電気代=消費電力(Wh)÷1,000×電力量料金(円/kWh)で計算し、小数点第3位を切り捨てています。1kWhあたりの電力量料金を27.00円として算出しています。洗濯~乾燥までにかかる消費電力量・所要時間から洗濯にかかる分を引いて、乾燥時のみにかかる電気代を算出しています。
同じ洗濯容量・乾燥容量で比べると、使用1回あたりの電気代は縦型よりもドラム型洗濯乾燥機の方が約1/2以下と安くなっています。
洗濯乾燥機の電気代について、くわしくは以下の記事で紹介しています。
電気乾燥機とのランニングコスト比較
ただしガス乾燥機と比べて出力が弱いので、乾燥機のみで完全乾燥させるよりも乾燥機での乾燥と天日干しを併用する使用方法が、電気代も安く乾燥の時間も短縮できるのでおススメです。
- 日立「衣類乾燥機(DE-N40WX/N50WV/N60WV)」4.0kg/5.0kg/6.0kgタイプ(消費電力1,180W、約120分/回)
- 約63.72円
消費電力は室温30℃で強の場合、電力量料金は1kWhあたり27.00円として算出しています。電気乾燥機1回使用時の電気代=消費電力(W)×1h÷1,000×電力量料金(円/kWh)×使用時間(h)で計算し、小数点第3位を切り捨てています。
浴室乾燥機とのランニングコスト代比較
浴室乾燥機は、電気もしくはガスを使用して暖かく乾燥した空気を作り、風呂場を乾燥させる設備です。
風呂場に洗濯物を干して浴室乾燥機を付ければ洗濯物を乾燥させられますが、乾燥効果は低く完全に乾燥させるのに2時間~3時間、場合によっては5時間ほどかかってしまいます。
TOTO「浴室換気暖房乾燥機 三乾王(一般住宅用)」のオンラインカタログによると、以下の通りとなります。
- 浴室乾燥機「三乾王(一般住宅用)」(電圧AC200V、標準モード約140分/回)
- 約130.00円
- 浴室乾燥機「三乾王(一般住宅用)」(電圧AC100V、標準モード約210分/回)
- 約120.00円
- 浴室乾燥機「三乾王(一般住宅用)」(電圧AC200V、標準モード約180分/回)
- 約170.00円
- 浴室乾燥機「三乾王(一般住宅用)」(電圧AC100V、標準モード約290分/回)
- 約170.00円
参照:オンラインカタログ「浴室換気暖房乾燥機 三乾王(一般住宅用)」|TOTO
浴室乾燥機の電気代の節約方法について、くわしくは以下の記事で解説しています。
【まとめ】ガス乾燥機と他種の乾燥機のランニングコスト比較
ガス乾燥機と、洗濯乾燥機・電気乾燥機・浴室乾燥機のランニングコストを算出してきました。結果をまとめると以下のようになります。
乾燥機 | 乾燥容量/回 | ランニングコスト(電気代+ガス代) | 乾燥時間/回 | ||
---|---|---|---|---|---|
ガス乾燥機(東京ガス「乾太くん」) | 都市ガス | 5.0kg | 約52.01円 | 約52分 | |
プロパンガス | 約92.90円 | ||||
洗濯乾燥機 | ドラム型(日立「ビッグドラム」) | 6.0kg | 約24.24円 | 約132分 | |
縦型(日立「ビートウォッシュ」) | 5.0kg | 約45.19円 | 約140分 | ||
6.0kg | 約48.38円 | 約126分 | |||
電気乾燥機(日立「衣類乾燥機」) | 4.0kg~5.0kg | 約63.72円 | 約120分 | ||
浴室乾燥機(TOTO「三乾王(一般住宅用)」) | 外気温25℃・電圧AC200Vの場合 | 5.0kg | 約130.00円 | 約140分 | |
外気温25℃・電圧AC100Vの場合 | 約120.00円 | 約210分 | |||
外気温5℃・電圧AC200Vの場合 | 約170.00円 | 約180分 | |||
外気温5℃・電圧AC100Vの場合 | 約170.00円 | 約290分 |
洗濯乾燥機のランニングコストが安く、中でもドラム型の洗濯乾燥機がもっとも安いということがわかりました。しかし洗濯乾燥機の乾燥時間は、2時間を超えています。ガス乾燥機を都市ガスで使用する方法が、一番早く洗濯物を乾かせるんですね。
またガス乾燥機・電気乾燥機は、洗濯乾燥機と比べ構造が単純なため清掃も簡単です。
毎日乾燥機を使うご家庭なら、お手入れもしやすく短時間で洗濯物を乾燥させられるガス乾燥機を検討してみてはいかがでしょうか?
合計年間約3,101円節約!ガス乾燥機のガス代節約法3つ
ガス乾燥機のガス代を節約し、ムラなくじょうずに洗濯物を乾燥させられる3つのコツを紹介しましょう!
(1)フィルターのお手入れで乾燥時間を5分短縮できると年間1,641円節約
東京ガスの乾燥機の場合、ネットフィルター・不織布フィルター・バックフィルター・吸気フィルターの掃除が必要です。紙フィルター(別売)を使用している場合は、紙フィルターの取り替えのみで不織布フィルターの掃除は不要です。
- ネットフィルター・不織布フィルター
- 使用後毎回(推奨)、やわらかいブラシや掃除機などでゴミ・ホコリを取り除く。紙フィルターを使用していて不織布フィルターが不要な場合は、交換ランプが点滅したら新しい紙フィルターに交換する。
- バックフィルター
- 月に1回程度、湿らせてよく絞った布でほこりを取り除く。
- 吸気フィルター
- 月に1回程度、掃除機などで掃除する。
フィルターは掃除しないと乾燥時間が長くなってしまうので、定期的にお手入れをしましょう。もしガス乾燥機の乾燥時間が5分伸びると毎日1回使用した場合、年間のガス代約1,635.20円、電気代約6.16円も余計にガス代がかかってしまうことになります。ガス乾燥機は都市ガス・乾燥容量5kg・ガス消費量5.20kW・標準コース約52分/回のものとして算出しています。ガス代は出力5.20kW×3.6MJ/h×1h÷ガス発熱量45MJ/㎥×ガス料金145.31円/㎥×使用時間0.86h、電気代は27.00円/kWhで計算し、小数点第3位を切り捨てています。
(2)エココースを活用して年間約1,460円のガス代節約
乾燥時間は長くなりますが、ガス代・電気代のランニングコストは1割ほど安くなリます。ガス料金LPG:5.1円/MJ(石油情報センター平成27年度月次データ平均価格(50㎥)データの単純平均より)/電気料金:25.6 円/kWh、60Hzの場合(基本料金は加算せず)/条件:実用衣類5kg(綿50%、化繊50%)/脱水度70% RDT-54S-SV・標準コースで算出されています。リンナイ調べ
乾燥機を毎日1回使用するご家庭で2日に1回をエココースにすると、年間のガス代・電気代が合計で約1,460円節約できるということになります。乾燥時間の速さを重視して標準モードで使用するか、節約のためにエココースで乾燥するか、状況に合わせて使い分けてみましょう。
ただし、以下の場合はエココースの効果が低くなるので注意してくださいね。
- 室温が低い時
- 衣類が極めて少ない時
- 湿度が高い時
(3)まとめて乾燥させてガス代を節約
ただし乾燥容量を超えて洗濯物を入れすぎると故障の原因になったり、乾き方がムラになったりします。また容量より少なすぎても、洗濯物同士が擦れて傷みの原因になってしまうので注意しましょう。
ガス乾燥機を導入するにあたっての注意点
他の乾燥機に比べて条件によっては設置できない場合があったり、工事に少し手間がかかったりすることなどが、ガス乾燥機が気軽に導入されにくい要因のひとつとなっています。
電気乾燥機は衣類の湿気を含んだ温風(排気)をそのまま空気と混ぜて室内に発散させることが多く、ガス乾燥機は必ず室外に排出する必要があります。ガス乾燥機の設置には以下のように、室内に設置する方法と屋外に設置する方法の2種類があります。
- 室内に設置する「壁貫通方式」
- ガス乾燥機を洗面室など屋内に設置する方法で、屋外に面した壁に排湿筒を通して湿気を屋外に排出させます。
- 屋外に設置する「ベランダ設置式」
- ガス乾燥機をベランダなど屋外に設置する方法で、マンションにお住まいで乾燥機を後付けする場合は「ベランダ設置式」のことが多いです。
また以下のように設置に適さない場所もあるので、設置場所・方法の詳細については、販売店などに相談してみるとよいでしょう。
- 風呂場の中など湿気の多い場所
- 24時間換気システムの吸込口の近く
- ひさしのようなものがなく、直接水や雨などがかかる場所
- 給気がとれない場所
- 屋内で排湿筒が設置出来ない場所
- 直接屋外へ排湿できない場所
ガス乾燥機のガス代・ランニングコストなどを比較!まとめ
ガス乾燥機のガス代や、電気代を含めたランニングコストについて比較し、さらに使用時の節約方法も紹介しました。
さまざまな種類の乾燥機の中でも、ガス乾燥機は洗濯物が乾くのも早く、ガス代・電気代も安いということがわかりましたね。また乾燥時に発生する湿気は屋外へ排出されるので、室内の湿度が高くなることもありません。
家族が多く洗濯物の量が多い、日照時間が短い地域に住んでいて洗濯物を干す時間が限られてしまう、屋外に干すと花粉や雑菌などが気にるなどの理由で乾燥機の導入を考えている方は、ガス乾燥機をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
なおご家庭の条件によっては設置できない場合もあるので、あらかじめ設置条件を確認し工事方法・工事費を相談してみましょう。
ガス代の節約のために、ガス会社を見直そう!
ガス代がお得になるガス料金プランは、家庭ごとに異なります。自分に見合ったガス会社のプランをしっかり選ぶことで、ガス代を無駄なく節約していくことができますよ。エネチェンジのガス料金比較は無料でご利用いただけます。
さっそく、アナタにぴったりなプランを探してみましょう!
電力会社切り替えはエネチェンジ電力比較を引き続きご活用ください。
この記事を書いた人