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蓄電池メーカーおすすめ5社の最新機器を比べました

蓄電池メーカーおすすめ5社の最新機器を比べました

太陽光発電を導入している家庭で、2019年より順次終了しているFIT(固定価格買取制度)。卒FIT後の選択肢は、そのまま売電を続けるか、蓄電池を購入して自家発電した電力を家庭内で使用するかのどちらかになります。

しかし、蓄電池はさまざまなメーカーから発売されているため、どれにすればよいか迷ってしまいますよね。

この記事では、蓄電池を購入する際のポイントを紹介し、蓄電池メーカーおすすめ5社の機器の特徴を比べています。蓄電池を比較検討したい方は必見!ぜひ、ご家庭に合った蓄電池を探してみてください。

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更新日
2023年1月16日

卒FITで蓄電池に注目が集まっている

太陽光発電で作られた電力の余剰分を電力会社が10年間一定価格で買い取る「FIT(固定価格買取制度)」が、2019年以降に順次終了しています。

卒FIT後はそのまま継続して電力会社と契約を続けるか、そのまま昼間の自家発電を行って昼間の電気だけを使用するか、蓄電池を購入して自家消費をするかのいずれかになります。

2019年6月より各電力会社から卒FIT後の買取価格が続々と発表されていますが、予想された通り価格は大幅に下がりました。具体的には、2009年に48円/kWhで売電できた電力は、卒FIT後は7円〜12円/kWh程度となり、かなりの差が生まれています。

そこで今、注目を集めているのが蓄電池です。蓄電池は、太陽光発電で作られた電力を蓄えて、家庭内で効率よく使用できます。

蓄電池には、下記のようなメリットがあります。

  • 余った電力を蓄えられるので、昼間にためた電気を夜間に放電して使用できる。
  • 地震などの災害時に非常用電源として活用できる。
  • 電力需要のピーク時に電力使用を抑えられる(ピークシフト)。

蓄電池は、平常時だけでなく災害時などに電力支給が止まってしまったときの非常用電源としても活用できるので、とても心強い機器なのです。

蓄電池の比較すべき点とは?

卒FITを受けて、各メーカーからさまざまな蓄電池が発売されていますが、一体何を見て比較・検討すればよいのでしょうか。

蓄電池を購入する際に比較すべきポイントを挙げていきます。

蓄電容量

その名の通り、蓄電池の容量のことです。蓄電容量が大きいほどより多くの電気を蓄え、長時間使用できます。ただし、容量が大きいほど値段も高くなるので、必要な容量を見定めて購入するのがポイントです。

災害時は、最低でも3日分(できれば1週間分)の電気や熱源、食料の確保が推奨されているので、緊急時の電力供給も視野に入れて選ぶことをお勧めします。

サイズ

あらかじめ設置場所の寸法を確認して、きちんとおさまる蓄電池を購入しましょう。

寿命

蓄電池には、充放電可能な回数(サイクル数)が設定されています。保証されているサイクル数を超えると徐々に蓄電容量が減少していくので、使用年数を想定した上でどのサイクル数の商品にするか検討しましょう。

価格

やはり価格は重要ですよね。よく吟味して、性能に見合ったものを選ぶようにしましょう。

保証内容

各メーカーで保証の内容はさまざまです。事前によく調べ、必要な保証が含まれているか確認しましょう。
たとえば、蓄電池の容量が突然低下してしまったときの「蓄電池容量保証」や、正常な状態で使用しているのに故障してしまったときの「機器瑕疵(かし)保証」などがあります。

停電時出力

蓄電池のメリットの1つとして、停電時の電力使用が挙げられます。停電時出力とは、停電が発生したときに最大で使用できる電力のこと。自分や家族が安心だと思える容量が望ましいです。

たとえば4人世帯の場合、最低限の暮らしに必要な1日の電気使用量は6.5〜7.0kWhといわれています。この数値をもとに、太陽光発電で電力が供給できない夜間や曇りの日も想定しながら、必要な容量を考えてみましょう。

蓄電池メーカーおすすめ5社の最新機器を比べました!

蓄電池を発売している代表的なメーカーを実際に紹介します。

Panasonic『[住宅用]創蓄連携システムS+』

太陽光発電と蓄電池の連携に着目し、「創蓄連携システム」を掲げて商品を展開しているのがパナソニックの特徴です。ライフスタイルに合わせて運転モードを選択でき、よりスムーズな電力消費を促します。据え置きタイプや壁掛けタイプなど、部屋に応じて選べる商品もあります。

商品名
[住宅用]創蓄連携システムS+
蓄電容量
3.5kWh/5.6kWh(組み合わせにより、7.0kWh/9.1kWh/11.2kWhも可能)
サイズ(高さ×幅×奥行き)
480×660×139.2mm(3.5kWh)、480×610×230mm(5.6kWh)
価格(創蓄連携システムS+全体の価格)
183万7千円(税込)(3.5kWh)、231万円(税込)(5.6kWh)

出典:太陽光発電・蓄電システム:[住宅用]創蓄連携システムS+|Panasonic

ここがおすすめ!
  • 「創蓄連携システム」でライフスタイルに合わせて電池容量が選べるので、より効率的に電気を活用できます。蓄電容量や設置のタイプなど、業界最多のバリエーションからライフスタイルにあった蓄電池を選べます。

SHARP『クラウド蓄電池システム』

シャープの蓄電池の特徴は、短い時間で満充電まで電力を蓄えられること、そして長寿命設計であることです。また電力見える化システムとの連携により、モニターで蓄電状況をすぐに確認できるという特徴もあります。

商品名
クラウド蓄電池システム
蓄電容量
4.2kWh/6.5kWh/8.4kWh/9.5kWh
サイズ(高さ×幅×奥行き)
605×500×360mm(4.2kWh)、500×520×263mm(6.5kWh)、605×700×360mm(8.4kWh)、685×560×470mm(9.5kWh)
価格
195万8千円〜(税込)(4.2kWh)、250万8千円〜(税込)(6.5kWh)、317万9千円〜(税込)(8.4kWh)、374万円〜(税込)(9.5kWh)

出典:クラウド蓄電池システム|SHARP

ここがおすすめ!
  • 短時間で満充電が可能です。クラウド蓄電池システムにてエラーが発生していないかをしっかり見守ってくれる「COCORO ENERGYサービス」も心強い存在です。サービスの利用には、SHARP製HEMS機器(JH-RVB1またはJH-RV11)とインターネット回線が必要です。なお通知機能を利用するためには、COCORO HOMEアプリをスマートフォンにインストールして、COCORO ENERGYと連携する必要があります。

OMRON『太陽光発電用 ハイブリット蓄電システム KP55S』

エネルギーの変換・制御・連携などの技術を生かした高性能なパワーコンディショナーを提供しているのがオムロンの特徴です。「創」「蓄」「省」の総合的な複合エネルギーシステムに定評があります。

商品名
太陽光発電用 ハイブリット蓄電システム KP55S
蓄電容量
6.5kWh
サイズ(高さ×幅×奥行き)
656×452×120mm
価格
メーカーページでの記載なし

出典:太陽光発電用 ハイブリット蓄電システム KP55S|OMRON

ここがおすすめ!
  • 世界最小最軽量クラスを実現し、狭い場所でも設置できます。3つの運転モードを持ち、さまざまなシチュエーションに応えます。

Nichicon『ハイブリッド蓄電システム ESS−H1L1』

ニチコンの蓄電池は、大容量という特徴を持っています。万が一の停電時も、蓄えた電力を安心して長時間使用できます。また大容量の製品だけでなく、使用用途によって小さい容量も選択でき、さまざまなニーズに対応しています。

商品名
ハイブリッド蓄電システム ESS−H1L1
蓄電容量
12kWh
サイズ(高さ×幅×奥行き)
1250×1060×300mm
価格
462万円(税込)

出典: 製品紹介(ESS-H1シリーズ)|Nichicon

ここがおすすめ!
  • 大容量から最低限の蓄電まで。さまざまなタイプのなかから自分ぴったりの蓄電池を見つけられるでしょう。15年間の保証もメリットのひとつです。

TESLA『Powerwall』

アメリカに本社があるテスラ社の蓄電池の特徴は、大容量・低価格を実現していることです。そしてスマートフォンと連携することで電力の使用量をチェックできる手軽さも兼ね備えています。

商品名
Powerwall
蓄電容量
13.5kWh
サイズ(高さ×幅×奥行き)
1,150×753×147mm
価格
104万5千円(税込)

出典:Powerwall|TESLA

ここがおすすめ!
  • 一般的な4人世帯の約2日分の電気使用量に相当する大容量で高出力なため、停電時でも通常通り生活できるのが魅力です。スマートフォンと連携して、毎日の電力使用量をチェックできる点も◎4人世帯の最低限の生活に必要な電気使用量を、1日あたり6.5〜7.0kWhと仮定した場合です。

卒FITに向けて自分に合った蓄電池を選ぼう

蓄電池メーカーおすすめ5社の機器を紹介しました。

卒FITにより太陽光発電で作られた余剰電力の買取価格が大幅に下がる中、蓄電池の購入を検討する方も多いのではないでしょうか?蓄電池は、太陽光発電によって生み出された電力を効率よく自家消費できる機器として、これからさらに注目されるでしょう。

蓄電池は、メーカーによって仕様が異なるので、まずは自宅でどのように使用したいかをよく検討して、最適なものを選びましょう。

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この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

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