一人暮らしの平均的な電気代 夏・冬は電気代が上がる!?

総務省統計局の調べによると全国の一人暮らしの電気代平均額は3,967円(2019年7月〜9月)。一人暮らしをしている、みなさんの電気代は平均額よりも高いですか?それとも安かったですか?この記事では、一人暮らしの電気代平均額をエリア別に、時期ごとの平均額を詳しくご紹介。さらに、「電気代が平均額よりも高かった……」と落ち込んでいる方向けに、電気代節約術もレクチャーします!
エリア | 電気代平均額(2019年7〜9月) |
---|---|
北海道・東北地方 | 2,836円 |
北陸・東海地方 | 5,974円 |
関東地方 | 3,787円 |
近畿地方 | 2,876円 |
中国・四国地方 | 3,870円 |
九州・沖縄地方 | 4,464円 |
出典:家計調査 家計収支編 (単身)勤労者世帯|e-Stat
エネチェンジ電力比較診断の3人世帯を選択したシミュレーション結果で、電気代節約額1位に表示されたプランの年間節約額の平均値です。節約額はギフト券などの特典金額も含まれています(シミュレーション期間/2020年1月1日〜13日)
- 更新日
- 2020年10月29日
一人暮らしの平均的な電気代

エリア別!一人暮らしの平均的な電気代
一人暮らしの電気代平均額をエリア別にまとめました。
冬の時期は暖房器具を使うため、電気代平均額が他の時期に比べて高くなります。
時期 | 電気代平均額 |
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2018年10〜12月 | 3,511円 |
2019年1〜3月 | 4,832円 |
2019年4〜6月 | 3,063円 |
2019年7〜9月 | 2,836円 |
時期 | 電気代平均額 |
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2018年10〜12月 | 3,993円 |
2019年1〜3月 | 6,640円 |
2019年4〜6月 | 5,470円 |
2019年7〜9月 | 5,974円 |
時期 | 電気代平均額 |
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2018年10〜12月 | 3,824円 |
2019年1〜3月 | 5,350円 |
2019年4〜6月 | 3,920円 |
2019年7〜9月 | 3,787円 |
時期 | 電気代平均額 |
---|---|
2018年10〜12月 | 3,173円 |
2019年1〜3月 | 5,002円 |
2019年4〜6月 | 3,011円 |
2019年7〜9月 | 2,876円 |
時期 | 電気代平均額 |
---|---|
2018年10〜12月 | 3,634円 |
2019年1〜3月 | 4,777円 |
2019年4〜6月 | 4,286円 |
2019年7〜9月 | 3,870円 |
時期 | 電気代平均額 |
---|---|
2018年10〜12月 | 3,844円 |
2019年1〜3月 | 5,255円 |
2019年4〜6月 | 3,759円 |
2019年7〜9月 | 4,464円 |
出典:家計調査 家計収支編 (単身)勤労者世帯|e-Stat
オール電化の電気代平均額
オール電化住宅の一人暮らしの電気代平均額は月10,751円。ガス代や灯油代がかからない分、通常の電気代平均額よりも高くなっています。平均額よりも高いようなら、節電をするか、電気の利用時間帯に合った電気料金プランを選ぶと、電気代が節約できますよ。
住んでいるエリアのオール電化向けプランは、こちらの記事「[エリア別]電力自由化、全国のオール電化向け電気料金プランの選び方、特徴を比較まとめ!」でチェックしてみてください。
平均額は電気料金プランによって大きく変わる!
一人暮らしの電気代平均額を紹介してきましたが、金額は電力会社・プランによって大きく変わります。2016年4月の電力自由化によって、選べる電力会社のプランが増えました。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号や現在使っている電力会社などの必要事項を入力するだけで、お得な電気料金プランを簡単に見つけられます。これから新居に引越しの場合は、こちらのページ「引越し日に間に合う電力会社を調べる」をチェックしてみてくださいね。
一人暮らしでも実践できる!電気代の節約術8選

一人暮らしの電気代節約術1)エアコンを上手に使う
エアコンは使い方を工夫することで大きな節約効果があります。簡単にできる5つの節約術を知っておきましょう。
- 設定温度を上げ下げしすぎない
- 暖房時は設定温度を1℃低く設定すると約10%節電、冷房時は設定温度を1℃高く設定すると約13%節電ができます。
- サーキュレーターを併用する
- サーキュレーター(扇風機、空気清浄機でも代用可能)で室内の空気をかく拌すると、エアコンの設定温度を必要以上に上げたり下げたりすることがなくなり、無駄な電気代を使わずに節約できます。
- 運転モードは「自動運転」にする
- エアコンは「自動運転」で運転するのがおすすめ。初めから弱運転で運転するよりも、自動運転で一気に室温を設定温度にしてしまったほうが電気代がかかりません。
- 室外機まわりをチェックする
- エアコンの室外機まわりに物を置かないようにしましょう。風通しが悪いとエアコンの効率が悪くなってしまい、無駄な電気代がかかってしまいます。
- フィルター掃除を定期的にする
- エアコンのフィルターにホコリがたまると冷暖房効率が下がってしまうため、2週間に1度を目安に掃除をしましょう。
一人暮らしの電気代節約術2)冷蔵庫を上手に使う
冷蔵庫は電気消費量の多い家電のひとつ。冷蔵庫の電気代を節約するために、次の3つのルールを守るようにしましょう。
- 冷蔵庫内の温度を上げないように「扉は開けたらすぐ閉める」。
- 詰め込みすぎると消費電力が増えるため「無駄なものは入れない」。
- 冷蔵庫の冷却運動を減らして消費電力をカットするため「料理は冷ましてから入れる」。
一人暮らしの電気代節約術3)洗濯機の使い方を工夫する
洗濯機は、洗濯容量や洗剤の量など適量を守って正しい使い方をすることが電気代の節約につながります。
- 洗剤は適量を守る
- 洗剤を入れすぎてしまうと、すすぎに時間が多くかかってしまい、その分電気代が無駄にかかってしまいます。洗剤を多く入れても洗浄力は変わらないので、適量を守りましょう。
- できるだけまとめ洗いをする
- 少量ずつこまめに洗濯するよりも、まとめ洗いをした方が電気代・水道代ともに節約ができます。
- 洗濯物を入れすぎない
- 洗濯物を入れすぎてしまうと洗濯槽の回転が悪くなり、無駄な電気代がかかってしまいます。洗濯機の容量に合わせて洗濯物の量を調整しましょう。
一人暮らしの電気代節約術4)テレビの使い方を工夫する
テレビもちょっとした工夫で電気代を節約することができます。
- こまめに電源を切る(リモコンではなく、主電源を切るようにしましょう)。ただし、予約録画をしている際などは、主電源を切ってしまうと録画ができない場合もあるため注意しましょう。
- 画面の明るさを調整する。
一人暮らしの電気代節約術5)トイレの使い方を工夫する
トイレの節電ができる使い方も知っておきましょう。暖房便座のトイレを使用している方は、次の2つの節約方法を実践してみましょう。
- 季節ごとに便座の温度設定を調整する。
- トイレの蓋はいつも閉めておくようにする(暖房便座の保温性が高まり、節電になります)。
一人暮らしの電気代節約術6)照明をLEDに替える
LED電球の消費電力は、白熱電球に比べると1/5程度だから、 取り替えるだけで電気代を節約できます。寿命も白熱電球が1,000〜2,000時間に対し、LED電球は4万時間と寿命が長いのもメリット。
一人暮らしの電気代節約術7)契約アンペア数を下げる
北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・九州電力エリアにお住まいで、契約している電力会社のプランが「従量電灯」の場合は、アンペア数によって基本料金が決まっています。契約アンペア数を下げれば、基本料金も安くなりますよ。
関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力はアンペア制でなく、異なる料金体系になっています。
例えば、東京電力の「従量電灯B」の料金設定を見てみましょう。
区分 | 単位 | 東京電力EP「従量電灯B」料金(消費税率10%) | |
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基本料金 | 10A | 1契約 | 286円00銭 |
15A | 429円00銭 |
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20A | 572円00銭 |
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30A | 858円00銭 |
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40A | 1144円00銭 | ||
50A | 1430円00銭 | ||
60A | 1716円00銭 | ||
電力量料金 | 120kWhまで | 1kWh | 19円88銭 |
121kWh〜300kWh | 26円48銭 | ||
301kWh〜 | 30円57銭 |
30アンペアから20アンペアにするだけで約286円節約できる計算。ですが、安くなるとはいえ、一度に使える電気の量が少なくなります。自分にとって十分でないアンペア数にしてしまうと、頻繁にブレーカーが落ちる事態になってしまうため、契約変更前にふだん使っているアンペアを把握してください。
家電ごとのアンペア数の目安など、詳しくは以下の記事でご説明しています。
一人暮らしの電気代節約術8)支払い方法を口座振替にする
電力会社によっては、口座振替にすると毎月の電気料金が割引になります。例えば、東京電力エナジーパートナーは、口座振替にするだけで月55円(税込)、年間で660円も電気代を節約!「口座振替割引サービス」は、2020年4月で終了します。
電気代が月6,000円以上の場合か、ポイント還元率が1.0%のクレジットカードの場合は、クレジットカード払いの方が節約につながることも。
口座振替割引があるのは、東京電力エナジーパートナー、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力。また、対象外のプランもあるため、契約している電力会社に確認しましょう。
一人暮らし向きの電気料金プラン3選

おすすめ電気料金プラン1)Looopでんき「おうちプラン」
Looopでんきを販売するLooopは、太陽光発電システムの開発・販売・自社太陽光発電所の設置などを手がける新電力。東日本大震災の被災地に太陽光発電を設置するボランティア活動がきっかけで2011年4月に設立されました。再生可能エネルギーの普及を目指しており、電源構成の自然エネルギーからの調達比率が大きいことも特徴のひとつ。
Looopでんき「おうちプラン」は、基本料金が0円で、電力量料金も一律の単価設定がされています。「使った分だけ電気代を支払えばいい」というシンプルでわかりやすい料金設定が一人暮らしの方からも人気を得ています。
電気の供給エリアは、沖縄をのぞく全国です。
おすすめ電気料金プラン2)出光昭和シェル「Sプラン」
ガソリンスタンドでおなじみの出光昭和シェルは、2003年から電力事業も行っており、大規模工場やオフィスビルへの電力供給実績があります。
一人暮らしの方におすすめのプランは「Sプラン」。旧一般電気事業者(※)の「従量電灯」プランから切り替えた場合、損をすることはなく、電気使用量が121kWh/月を超えた分は確実にお得になる単価設定がされています。
また、車を所有している方にはうれしいカーオプションが付帯しており、沖縄を除く全国の出光昭和シェルサービスステーションで給油をする際、登録済みのクレジットカードやPontaカードを利用して支払うとガソリン代がその場で割引になります。
電気の供給エリアは、沖縄をのぞく全国です。
旧一般電気事業者とは、北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、四国電力、中国電力、九州電力、沖縄電力をいいます。
おすすめ電気料金プラン3)ミツウロコでんき「シングル応援プラン」
ミツウロコでんきを販売するミツウロコグリーンエネルギーの母体となるミツウロコグループは、90年以上の歴史をもつLPガス事業も手掛けるエネルギー企業。自社で風力発電所やソーラー発電所も所有しており、電源構成のFIT電気(再生可能エネルギー)比率が高いことも特徴のひとつ。
一人暮らしの方におすすめなプランは「シングル応援プラン」。北海道・東北・東京・中部・北陸電力の「従量電灯B」、関西・四国・中国電力の「従量電灯A」と比べて基本料金と電力使用量120kWhまでは同額、電力使用量121kWhを超えた分は割安な設定になっています。九州電力の「従量電灯B」と比べると基本料金は同額、電力量料金は3段階とも割安な設定になっています。
供給エリアは、沖縄電力管内を除く全国です。
一人暮らしの電気代は電気料金プランの見直しで節約!
電力会社から毎月届く請求書を見て、電気代が高いと少しでも感じたら、節電もよいけど電気料金プランの見直しが効果的です。
「日中は家にいないけど、夜はたくさん電気を使う」「住んでいる家がオール電化住宅」「猫を飼っているから24時間エアコンをつけっ放し」など……。あなたの生活スタイルにマッチした電力会社は、エネチェンジ電力比較で簡単に見つけられます。
電気代を賢く節約できれば、貯金が増えたり、好きなことに使えるお金が増えたりと、一人暮らしの生活がさらに充実しますよ!
電気代だけでなく、ガス代と水道代の平均額・節約方法も知りたい方は、以下の記事がおすすめ◎