平均的な電気代はいくら?世帯人数別・季節別・地域別に解説!

この記事の目次
本記事では、電気代の平均額がどの程度なのかを世帯人数別・季節別・地域別に解説します。
「うちの家族の人数だと電気代の平均はどのくらい?」
「季節や地域で電気代って変わるの?」
上記のように、電気代について平均や相場が気になる方はぜひチェックしてください。
併せて、電気代が高くなる原因や節約するためのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- 更新日
- 2025年9月26日
世帯人数別に一般家庭の平均的な電気代を紹介
電気代の平均額を押さえておくと、ご家庭の電気代が高いかどうかが分かります。ここでは、世帯人数別に電気代の平均額をご紹介します。
世帯人数 | 月間平均電気代(2024年1月~2024年12月) | 年間平均電気代 |
---|---|---|
1人暮らし | 6756円 | 81072円 |
2人暮らし | 10878円 | 130536円 |
3人家族 | 12651円 | 151812円 |
4人家族 | 12805円 | 153660円 |
5人家族 | 14413円 | 172956円 |
6人家族以上 | 16995円 | 203940円 |
1人暮らし平均額出典:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表|政府統計の総合窓口2人~6人家族以上平均額出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表|政府統計の総合窓口
年間の平均電気代は、1カ月の平均額より換算しています。1日あたりの電気代平均額は1カ月を30日として計算しています。
ここからは、さらに詳しく世帯人数別の電気代についてみていきましょう。
1人暮らしの電気代平均額
期間 | 1カ月の電気代平均額 | 年間の電気代平均額 |
---|---|---|
2024年 | 6756円 | 81072円 |
2023年 | 6726円 | 80712円 |
2022年 | 6808円 | 81696円 |
総務省統計局の家計調査によると、2024年1月~2024年12月の1人暮らしの電気代平均額は1カ月あたり6,756円、年間で81,072円となります。1日あたりになおすと、1人暮らしの電気代は約225円かかることになります。
1人暮らしの電気代平均額について、詳しくはこちら。
一人暮らしの電気代の平均額を解説!節約する8つの方法も紹介
2人暮らしの電気代平均額
期間 | 1カ月の電気代平均額 | 年間の電気代平均額 |
---|---|---|
2024年 | 10878円 | 130536円 |
2023年 | 10940円 | 131280円 |
2022年 | 11307円 | 135684円 |
総務省統計局の家計調査によると、2024年1月~2024年12月の2人暮らしの電気代平均額は1カ月あたり10,878円、年間で130,536円となります。1日あたりになおすと、2人暮らしの電気代は約363円かかることになります。
2人暮らしの光熱費について、詳しくはこちら。
同棲・夫婦の二人暮らしにかかる光熱費を解説!電気代・ガス代・水道代の平均は?
3人家族の電気代平均額
期間 | 1カ月の電気代平均額 | 年間の電気代平均額 |
---|---|---|
2024年 | 12651円 | 151812円 |
2023年 | 12811円 | 153732円 |
2022年 | 13157円 | 157884円 |
総務省統計局の家計調査によると、2024年1月~2024年12月の3人家族の電気代平均額は1カ月あたり12,651円、年間で151,812円となります。1日あたりになおすと、3人家族の電気代は約422円かかることになります。
4人家族の電気代平均額
期間 | 1カ月の電気代平均額 | 年間の電気代平均額 |
---|---|---|
2024年 | 12805円 | 153660円 |
2023年 | 13532円 | 162384円 |
2022年 | 13948円 | 167376円 |
総務省統計局の家計調査によると、2024年1月~2024年12月の4人家族の電気代平均額は1カ月あたり12,805円、年間で153,660円となります。1日あたりになおすと、4人家族の電気代は約427円かかることになります。
5人家族の電気代平均額
期間 | 1カ月の電気代平均額 | 年間の電気代平均額 |
---|---|---|
2024年 | 14413円 | 172956円 |
2023年 | 14373円 | 172476円 |
2022年 | 15474円 | 185688円 |
総務省統計局の家計調査によると、2024年1月~2024年12月の5人家族の電気代平均額は1カ月あたり14,413円、年間で172,956円となります。1日あたりになおすと、5人家族の電気代は約480円かかることになります。
6人家族以上の電気代平均額
期間 | 1カ月の電気代平均額 | 年間の電気代平均額 |
---|---|---|
2024年 | 16995円 | 203940円 |
2023年 | 18941円 | 227292円 |
2022年 | 17869円 | 214428円 |
総務省統計局の家計調査によると、2024年1月~2024年12月の6人家族以上の電気代平均額は1カ月あたり16,995円、年間で203,940円となります。1日あたりになおすと、6人家族以上暮らしの電気代は約567円かかることになります。
季節別の電気代の平均額を紹介
ここでは、世帯人数別に季節ごとの電気代平均額をまとめました。
時期 | 春の電気代 (2024年4~6月) | 夏の電気代 (2024年7~9月) | 秋の電気代 (2024年10~12月) | 冬の電気代 (2024年1~3月) |
---|---|---|---|---|
1人暮らし | 5839円 | 6771円 | 6356円 | 7150円 |
2人暮らし | 10200円 | 10732円 | 10535円 | 12044円 |
3人家族 | 11585円 | 12769円 | 12486円 | 13762円 |
4人家族 | 11850円 | 12997円 | 12283円 | 14092円 |
5人家族 | 13089円 | 14144円 | 14113円 | 16305円 |
6人家族以上 | 15363円 | 16996円 | 15651円 | 19972円 |
もっとも電気代が高くなるのは冬です。暖房機器を使用したり、日照時間が短いため照明器具を使う時間が長くなることなどがその理由。次いで電気代が高いのは夏で、エアコンを使用する機会が増えるためです。
春・秋は冬と比較すると電気代は安くなっていますが、夏と比べるとやや安い程度に収まっています。
出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表|政府統計の総合窓口
地域別の電気代の平均額を紹介
ここでは、地域別の電気代平均額をまとめました。
エリア | 電気代平均額(2024年) |
---|---|
北海道電力エリア | 10481円 |
東北電力エリア | 11636円 |
東京電力エリア | 9819円 |
中部電力エリア | 10180円 |
北陸電力エリア | 12104円 |
関西電力エリア | 9328円 |
中国電力エリア | 11213円 |
四国電力エリア | 10935円 |
九州電力エリア | 8739円 |
沖縄電力エリア | 9988円 |
もっとも電気代平均額が高いのは北陸電力エリア、もっとも電気代平均額が安いのは九州電力エリアでした。地域によって電気料金プランの料金設定が異なるほか、電気料金の算定方法に含まれる燃料費調整額の単価も、地域によって異なるのが理由です。
出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 年次 2024年|政府統計の総合窓口
平均より高い電気代を「電力会社の切り替え」で節約!
「自宅の電気代が平均額より高い」と悩んでいる方におすすめなのが、電力会社・電気料金プランの切り替えです。スマホのプランを変更して通信費を節約するように、電力会社・電気料金プランを切り替えることで、電気代も節約が可能です。
電気料金プランには基本料金0円のプランや、夜間・週末の電気代が安くなるプランなど、さまざまな種類があります。
エネチェンジでは、郵便番号などカンタンな情報を入力するだけでアナタにぴったりのプランを見つけられます。切り替えるとどのくらい電気代が節約できるかもわかるので、ぜひ診断してみてくださいね。
平均38,887円/年の節約!
最安の電気料金プランを診断(無料)電気料金が決まる仕組み
電気料金は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)で構成されています。
1カ月の電気料金は、以下のように計算できます。
- 基本料金もしくは最低料金
- 電気の使用量に関わらず、毎月かかる固定料金です。基本料金には、アンペア制と最低料金制の2つの種類があります。アンペア制は契約アンペア数ごとに単価が異なり、契約アンペア数が大きいほど基本料金も高くなります。最低料金制は1契約ごとに最低料金が定められており、最低料金で定められた使用電力量を超えた分が電力量料金として計算されます。
- 電力量料金単価
- 電気使用量あたりにかかる料金です。電力会社・電気料金プランごとに異なります。
- 燃料費調整単価
- 火力発電で使う燃料費の変動分を調整するために、電気料金に含まれて請求されてくる料金です。燃料の輸入価格の変動に合わせて、単価は毎月異なります。
- 再エネ賦課金単価
- 風力発電・地熱発電・水力発電などの再生可能エネルギー発電を普及・拡大させることを目的に、電力会社の再生可能エネルギー買取費用のうち、消費者が負担する料金です。単価は国が決めていて毎年異なり、再エネ賦課金は年々上がっており、2023年度こそ初の減額となりましたが、2024年度~2025年度は値上がりを続けています。
上記の算定方法は、あくまで一般的な電気料金プランのものです。算定方法は電力会社・電気料金プランによって異なるので、注意してくださいね。
電気料金の構成要素について、詳しくはこちら。
電気料金の計算方法は?料金体系や計算例から解説
電気代が高くなってしまう原因は?
ここでは、電気代が高くなる原因をご紹介します。電気代が平均よりも高い方は、ぜひチェックしてくださいね。
電気代が高くなる原因について、詳しくはこちら。
電気代が高い原因|請求金額がおかしいときの対処法も解説
電気料金の値上げ
電気料金が値上げされると、当然電気代は高くなります。電気料金が値上げされる原因は、次のようなものです。
- 各電力会社による電気料金の改定
- 燃料費調整額の値上げ
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価の改定
- 政府による補助金の終了
上記のほかにもさまざまな原因がありますが、まずは契約している電力会社が電気料金を値上げしていないか、電力会社の公式ホームページなどからチェックしておきましょう。
電気代の値上げ情報について、詳しくはこちら。
【2025年10月】電気代の値上げ最新情報まとめ!電気料金は今後いくら高騰する?
世帯人数が増える
世帯人数が増えることでも、電気代は高くなります。ここでは、世帯人数が一人ずつ増えていく際の電気代の上がり方についてまとめました。
- 世帯人数が1人から2人へ増えると
- 電気料金は年間49,464円高くなる
- 世帯人数が2人から3人へ増えると
- 電気料金は年間21,276円高くなる
- 世帯人数が3人から4人へ増えると
- 電気料金は年間1,848円高くなる
- 世帯人数が4人から5人へ増えると
- 電気料金は年間19,296円高くなる
- 世帯人数が5人から6人以上へ増えると
- 電気料金は年間30,984円高くなる
結婚や子どもの誕生、両親と同居を始めるなどで家族の人数が増えると、生活スタイルに大きな変化が起こり、電気代が高くなる傾向があります。
例えば、部屋数の多い住宅や賃貸に引越すと、同時に使用する家電製品の数が増えるため、契約アンペア数が大きくなります。そのぶん基本料金が高くなるため、結果として電気代の上昇につながります。
電気を使いすぎている
夏や冬など、季節によっては特定の家電製品の使用頻度が多くなり、それによって電力量料金が高くなることがあります。もしくは新しい家電製品を購入したことで、単純に電気を使う量が増えた可能性もあります。人によっては、在宅勤務で日中に電気を使うことが増えたというケースもあるかもしれません。
電気代を節約するためのポイント
ここでは、電気代を節約するために、注意すべきポイントを解説します。電気代が平均額よりも高い人は参考にしてくださいね。
電気代の節約方法について、詳しくはこちら。
電気代の節約方法!年3.8万円以上安くする方法も
電力会社の契約を見直す
契約している電気料金プランや、契約アンペア数を見直すことで、節約につながる可能性があります。ここでは、電気料金プランや契約アンペア数の変更による節約額について、シミュレーション結果をまとめました。
世帯人数 | 年間平均節約額 |
---|---|
1人暮らし | 29408円 |
2人暮らし | 34330円 |
3人家族 | 38887円 |
4人家族 | 40899円 |
5人家族 | 49537円 |
6人家族 | 55421円 |
エネチェンジ電力比較診断で、1〜6人世帯を選択した場合のシミュレーション結果です。上記金額は、電気代節約額1位に表示されたプランの年間節約額の平均値です。節約額には、ギフト券などの特典金額も含まれています(シミュレーション期間/2025年4月1日~2025年6月30日)。
上記の結果からは、1人暮らしでも30,000円近い電気代が節約でき、世帯人数が多くなるほど、節約の効果も大きくなることがわかります。
平均38,887円/年の節約!
最安の電気料金プランを診断(無料)家電の使い方を見直す
家電の使い方を見直すことでも、電気代の節約につながります。例えば、各家電は次のような方法で電気代を節約できます。
- エアコン
- 扇風機やサーキュレーターを一緒に利用する
- 室内温度は夏は28℃、冬は20℃を目安にする
- 2週間に1度はフィルター掃除をする
- 自動運転で効率よく動かす
- 室外機の回りには物を置かない
- 冷蔵庫
- 季節ごとに温度設定を調節する
- 冷蔵庫の周囲のスペースを空けておく
- 食品を詰め込みすぎない
- 扉の開閉時間・開閉回数を減らす
- 照明
- 人のいない部屋の照明はこまめに消す
- LED照明に買い替える
- テレビ
- 見ない時は電源を切る
- 省エネモード設定を利用する
- 高速起動モードが不要ならオフにする
また、よく使う家電製品から使い方を見直すことで、効果的に電気代を節約できます。夏と冬の使用割合が多い家電ランキングは、次のとおりです。
順位 | 家電名 | 電気の使用割合 |
---|---|---|
1位 | エアコン | 38.3% |
2位 | 照明 | 14.9% |
3位 | 冷蔵庫 | 12.0% |
4位 | テレビ・DVD | 8.2% |
5位 | 炊事 | 7.8% |
6位 | 待機電力 | 4.0% |
7位 | 給湯 | 3.1% |
8位 | 洗濯・乾燥機 | 1.8% |
9位 | パソコン・ルーター | 0.7% |
10位 | 温水便座 | 0.3% |
11位以下は、その他(12.9%)です。
出典:夏季の省エネ節電メニュー/資源エネルギー庁
順位 | 家電名 | 電気の使用割合 |
---|---|---|
1位 | エアコン | 17.0% |
2位 | 冷蔵庫 | 14.9% |
3位 | 給湯 | 12.6% |
4位 | 照明 | 9.2% |
5位 | 炊事 | 7.8% |
6位 | 待機電力 | 5.5% |
7位 | テレビ・DVD | 4.2% |
8位 | 電気ストーブ | 3.8% |
9位 | 洗濯・乾燥機 | 2.2% |
10位 | こたつ | 2.1% |
11位以下は、電気カーペット(1.8%)、パソコン・ルーター(0.9%)、温水便座(0.6%)、その他(17.4%)です。
出典:冬季の省エネ節電メニュー/資源エネルギー庁
夏はエアコンの使用割合が多くなるのが特徴。また、冬は暖房のためのエアコンや、お風呂の給湯での使用割合が多くなります。ただし、暖房器具は電気ストーブやこたつ、電気カーペットなどさまざまな種類があります。どの家電を使っているかによっても、最終的な電気代は変わってきます。
なお、照明や冷蔵庫は一年を通して使用割合が多いのが特徴。使い方の工夫次第で、電気代の節約効果が大きくなる家電とも言えるでしょう。
家電ごとの電気代について、詳しくはこちら。
【2025年最新版】電気代の高い家電ランキング!一番電気代のかかる家電は?
古い家電を買い替える
古い家電は省エネ性能が低いものが多いため、省エネ性能が高い最新の家電に買い替えるだけでも、電気代の節約につなげられます。一般財団法人家電製品協会によれば、2014年製のエアコンを2024年製のエアコンに買い替えることで、期間消費電力量は894kWhから771kWhに減少。電気代にして約3,810円の節約になるとしています。
年間電気代の節約額は1kWhあたり31円として計算しています。
そのほか冷蔵庫や照明、テレビなども同様に、年間で数千円単位の節約につながります。古い家電を使い続けていて、電気代が気になっている人は、買い替えを検討してみるのもよいでしょう。
ライフスタイルや電気の使い方を見直す
ライフスタイルの変更や、電気の使い方を見直すのも、おすすめの節約方法です。例えば、使っていない家電はコンセントを抜いておくことで、待機電力を減らすことができます。さらにスマートプラグを利用すれば、遠隔操作で待機電力をカットも可能です。
暑い時や寒い時は、家族が同じ部屋で過ごすのもひとつの方法。エアコンの使用場所が減るので、住宅全体の電気代を減らすことができます。時間帯によって電気料金が変わるプランの場合は、家電の使用を電気代が高い時間帯から、電気代の安い時間帯にシフトする方法もありますよ。
電気代が平均より高い場合は節約の意識を!
電気代の平均額は、世帯人数やライフスタイルの変化によっても変わってきます。電気代が高くなったと感じたら、現在の世帯人数や電気の使い方に見合った電力会社・電気料金プランに切り替えることをおすすめします。
国内最大級の電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけで、あなたにぴったりの電力会社を見つけられます。節約額の目安もわかるので、試してみてくださいね。
平均38,887円/年の節約!
最安の電気料金プランを診断(無料)この記事を書いた人