一人暮らしにおすすめの電力会社と選び方のポイントを解説

この記事の目次
一人暮らしでかかる電気代は、電力会社や電気料金プランの見直しで節約できる場合があります。
本記事では一人暮らしにおすすめの電力会社と、電力会社・電気料金プランを選ぶ際に比較すべき部分について、くわしくご紹介します。
年間平均31,266円節約できます!
エネチェンジ電力比較診断の3人世帯を選択したシミュレーション結果で、電気代節約額1位に表示されたプランの年間節約額の平均値です。節約額はギフト券などの特典金額も含まれています(シミュレーション期間/2021年10月14日〜2022年1月26日)
- 更新日
- 2022年6月22日
一人暮らしで電力会社を選ぶときの4つのポイント
ここでは、一人暮らしで契約する電力会社を選ぶ際の基準となる、選び方の4つのポイントを解説します。
1.基本料金の安さで比較して選ぶ
電気代の内訳は、「基本料金」と「電力量料金」にわけられます。
一人暮らしの場合、電気使用量を少なくし、電力量料金を抑えることは可能ですが、電気の使用量にかかわらず基本料金は毎月必ず発生します。
そのため、電気使用量が少ないと、電気代全体に対する基本料金の占める割合が増え、大きな負担になってしまいます。そこで、特に電気使用量の少ない(または少なくなる予定の)場合におすすめなのが基本料金の安さに注目して電力会社を選ぶことです。
2.電力量料金の安さで比較して選ぶ
電力量料金とは、実際の電気使用量に応じて支払う料金のことを指します。基本料金をチェックした後は、この電力量料金にも注目してみましょう。
東京電力エリアにおける電力量料金の設定で、もっとも一般的なのは「三段階料金制」と呼ばれるもの。これは電気の使用量に応じて、120kWhまでの単価(第一段階料金)、121kWh~300kWhまでの単価(第二段階料金)、301kWh以上の単価(第三段階料金)と、1kWhあたりの料金単価が3段階で変化する料金設定です。
電気料金の「三段階料金制」ついて、詳しくは以下の記事で説明しています。電気料金の「三段階料金」とは?料金表の見方をシミュレーション
「家計調査(2021年)」(総務省)によると、大都市圏における単身世帯の平均の電気代は4,693円。東京電力EPの家庭向けプランである「従量電灯B(30A)」で計算した場合、およそ175kWh程度の電気使用量にあたります。
この電気使用量を上記の料金設定に当てはめると、第二段階料金までに収まることがわかります。つまり、平均的な単身世帯の場合、第一段階料金と第二段階料金の設定が割安な電力会社ほど電気代がおトクになりやすいということになります。
逆に、電気使用量が多く、毎月の電気使用量が300kWhを大きく超えるファミリー世帯などでは、第三段階料金の安さを重視したほうがおトクになる可能性が高くなるでしょう。
3.ライフスタイルにあわせて選ぶ
学生や社会人で一人暮らしをする場合、昼間は家にいない場合も多いでしょう。そこで検討したいのが、時間帯によって料金設定が変わる電気料金プランです。
電力会社によっては、日中の電気料金を割高にする代わりに、夜間の電気料金を割安に設定した電気料金プランを提供しているところもあります。
学校や会社で日中はほぼ不在など、電気を使用する時間帯が偏っているケースでは、こうしたプランを選ぶことで電気をおトクに利用できる可能性があります。
4.環境への配慮で選ぶ
電気代の安さだけでなく、環境への配慮で電力会社を選ぶという方法もあります。電気を得るにはさまざまな発電方法が用いられますが、その中には温室効果ガスの1つであるCO2(二酸化炭素)を多く排出する火力発電なども含まれます。
こうした環境へのリスクが懸念される発電方法で得られた電気の割合を減らし、太陽光や風力、水力などの「再生可能エネルギー(自然エネルギー)」による発電の割合を高めることで環境に配慮している企業もあります。
環境に配慮した電気を供給する電力会社を選ぶことは、環境への取り組みを応援することにもつながります。環境や再生可能エネルギーの普及に貢献したい方は、こうした選び方もおすすめです。
一人暮らしにおすすめの電力会社・電気料金プラン
続いて、一人暮らしにおすすめな電力会社を具体的に紹介していきます。
基本料金・電力量料金ともにお得な電力会社
基本料金・電力量料金が割安に設定されているプランを紹介します。
ミツウロコでんき「シングル応援プラン」
ミツウロコでんきは、長い歴史を持つエネルギー企業・ミツウロコグループを母体とする新電力です。
ミツウロコでんきでは、単身者をはじめ比較的電気の使用量が少ない世帯に向けたプランとして「シングル応援プラン」を用意しています。
現在エネチェンジでは、ミツウロコでんき「従量電灯B」「シングル応援プラン」の40A以上のみ新規申し込みを受け付けています。申し込みが可能なのは北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・九州電力エリアにお住まいの方のみ。
TERASELでんき「TERASELでんきA/B」
TERASELでんきは、伊藤忠エネクス株式会社が100%出資する株式会社エネクスライフサービスが販売する電力サービスです。TERASELでんきでは、一般家庭向けプランとして「TERASELでんき東京B」などを用意しています。
TERASELでんき「TERASELでんきA/B」は、基本料金(最低料金)・電力量料金ともに旧一般電気事業者と比較して割安に設定されており、割引率はエリアによって異なります。また、電気料金200円(税込)につき楽天ポイントが1ポイント貯まるのもメリット。
J:COM電力「家庭用コース 従量A/B」
J:COM電力は、ケーブルテレビやインターネット回線などのサービスを展開するJCOM株式会社が販売する電力サービスです。J:COM電力では、一般家庭向けプランとして「家庭用コース 従量B」などを用意しています。
J:COM電力「家庭用コース 従量A/B」は、基本料金(最低料金)・電力量料金ともに旧一般電気事業者と同額に設定されています。このうち電力量料金は電気使用量の区分に応じて最大10%割引されるので、電気を使う量が多い人におすすめです。
アストでんき「ブライトプラン」
アストでんきを販売するアストマックス・エネルギー株式会社は、電気の調達や販売を行うアストマックスグループの新電力です。アストでんきの電気料金プランには、「東京ブライトプラン」などがあります。
アストでんき「ブライトプラン」は、基本料金(最低料金)・電力量料金ともに旧一般電気事業者と比較して割安に設定されているので、切り替え前と同じ電気使用量なら電気代の節約を実感できます。
時間帯によって電気料金が変わる電力会社・電気料金プラン
昼間や夜間など時間帯によって、電気料金が安くなるプランを紹介します。家によくいる時間帯に合ったものを選べば、節約につながりますよ。
スマ電CO2ゼロ「時間帯別料金(CO2ゼロホームプラン+(プラス))」
スマ電CO2ゼロは、法人への電力供給実績が豊富なアイ・グリッド・ソリューションズが展開する電気のブランドです。スマ電CO2ゼロの「時間帯別料金(CO2ゼロホームプラン+(プラス))」は、夜間よりも昼に電気をよく使う「昼型」の方にぴったりの電気料金プランです。
スマ電CO2ゼロの「時間帯別料金(CO2ゼロホームプラン+(プラス))」は、基本料金0円かつ、午前9時~午後15時の昼間時間帯の電力量料金が割安に設定されている電気料金プランです。また、再生可能エネルギー指定の非化石証書を活用し、再生可能エネルギー比率が実質100%かつ、CO2排出量が実質0%の電気が利用できます。
シン・エナジー「【夜】生活フィットプラン」
シン・エナジーは、地熱・太陽光・バイオマスなどの電源開発をはじめとした幅広いエネルギー事業を手がけている新電力です。一人暮らしでも、契約アンペア数が30A以上なら選択肢に入るのが、シン・エナジーの「【夜】生活フィットプラン」です。
「デイタイム(平日9時~18時)」の電力量料金は旧一般電気事業者と比較して割高な設定ですが、「ナイトタイム(毎日22時~翌8時)」は安く設定されており、平日は家を空けている方や、特に夜に電気を多く使う生活スタイルの方はおトクになるでしょう。また、平日の朝・夕や休日は「ライフタイム(平日8時~9時・18時~22時 休日8時~22時)」としてデイタイムよりも安く設定されています。
供給エリアが離島を除く全国に対応しているのもメリットですが、最初に記載したとおり、このプランは30A以上の世帯が対象となっており、10A~20Aの世帯では契約できない点には注意が必要です。
ポイントをおさえて一人暮らしにおすすめな電力会社を選ぼう
一人暮らしの電力会社を選ぶ際は、基本料金や電力量料金といった料金の安さだけを見るのではなく、時間帯別料金など、自身のライフスタイルに見合っているかを基準にするのがおすすめです。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけで節約につながる電気料金プランを見つけられます。お得なキャンペーンを実施している会社もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。